中国・雄安新区の「未来都市」を歩く 地上・地下・クラウド3層のまちづくり video poster
中国河北省の雄安新区は、「未来の都市」としてこの数年で急速に姿を変えています。国レベルのプロジェクトとして進むデジタルな街づくりは、中国の都市開発やデジタル社会の行方を知りたい人にとって重要な国際ニュースです。
2017年に誕生した雄安新区というプロジェクト
2017年4月、中国共産党中央委員会と中国国務院は、河北省に雄安新区を設立することを決定しました。この新区は、新しい都市のかたちを模索するための大規模な取り組みです。
設立決定からの7年間で、雄安新区では開発が急速に進みました。建物が次々と立ち上がり、道路網が互いにつながり、街の風景は日々変化してきました。いまでは、デジタル技術を前提とした暮らし方も少しずつ形になりつつあります。
7年間で変わったもの:建物、道路、そしてデジタルな生活
雄安新区の変化は、まず目に見える街並みに現れています。新しい建物や公共施設が建ち並び、整備された道路がエリア同士をスムーズにつないでいます。こうした物理的なインフラに加え、デジタル技術を組み込んだ生活環境も整い始めています。
- 新しい建物や公共施設の建設
- 道路が互いに接続された交通ネットワーク
- デジタル技術を活用した生活サービスの導入
三つの都市:地上・地下・クラウド
今回、Hebei International Communication Centerの司会者であるCao Mengxinさんと、Hebei Vocational University of Industry and Technologyに通うロシア人学生のPetrenko Ekaterinaさんが雄安新区を訪れ、「地上の都市」「地下の都市」「クラウドの都市」という三つの都市について学びました。
地上の都市:目に見える街の骨格
地上の都市は、私たちが日常生活を送る空間です。雄安新区では、この地上部分に新しい建物や道路、公共スペースが整備され、暮らしや仕事の場となる都市空間が形づくられています。
地下の都市:見えないインフラを支える層
地下の都市という発想は、地上の快適さを支えるインフラを地下に集める考え方としてイメージできます。上下水道や電力、物流や一部の交通など、生活を支える機能を地下で効率的に管理することで、地上には人が集まりやすい空間を確保しやすくなります。
クラウドの都市:デジタル空間に広がるもう一つの街
クラウドの都市は、インターネットやクラウドコンピューティングなどのデジタル技術の上に成り立つ「見えない都市」と考えることができます。行政手続きや交通情報、買い物、医療や教育などのデータがクラウド上でつながることで、人びとの暮らしはよりスムーズで効率的になっていきます。
雄安新区で始まりつつあるデジタルな暮らしは、このクラウドの都市というレイヤーを通じて支えられていると見ることもできます。
国際的な視点から見る雄安のデジタルライフ
中国国内の司会者とロシアからの留学生がいっしょに雄安新区を歩いたことは、このプロジェクトが中国だけでなく海外からも関心を集めていることを示しています。現地を訪れ、三つの都市のコンセプトやデジタルライフの様子を知ることで、中国の人びとの暮らしがどのように変わりつつあるのかを、体感的に理解しようとしているのです。
私たちの都市の未来を考えるヒント
雄安新区の「地上の都市」「地下の都市」「クラウドの都市」という三層構造の発想は、世界各地の都市が抱える課題にもつながるテーマです。限られた土地をどう使うのか、インフラをどう管理するのか、デジタル技術を生活のどこまで取り入れるのか。雄安での取り組みを知ることは、自分の暮らす街の未来を考えるきっかけにもなりえます。
もし自分が雄安新区のような「未来都市」に住むとしたら、どんなサービスがあれば暮らしが便利になるのか、逆にどんな点に不安を感じるのか。そうした問いを持ちながら、中国の都市づくりやデジタル社会の動きを追いかけてみると、ニュースはさらに立体的に見えてきます。
Reference(s):
We Talk: Explore the 'city of the future' in China's Xiong'an New Area
cgtn.com








