韓国の歯科医が願う「もっと寛容な社会」 CGTNの新年キャンペーンから video poster
2024年末、国際メディアCGTNが立ち上げた新年キャンペーン「1,001 Wishes for 2025 #Hello2025」に、韓国の歯科医師が寄せた「もっと寛容な社会になってほしい」という願いが、多くの人の共感を呼んでいます。政治的な混乱が続く韓国社会で、生身の市民は何を思い、どんな新年の決意を抱いたのでしょうか。
CGTNのグローバル企画「1,001 Wishes for 2025」とは
CGTNは、2024年の終わりに、世界中の人びとが2025年に向けた願いや抱負を共有するソーシャルメディアキャンペーン「1,001 Wishes for 2025 #Hello2025」を始めました。80以上の言語で参加できるこの企画では、個人のささやかな願いから社会へのメッセージまで、多様な「新年の声」が寄せられています。
年末年始の風景が揺らいだ韓国
例年、韓国では年末年始にかけて、家族や友人と集まって食事をしたり、旅行をしたり、親しい人のもとを訪ねたりする時間が大切にされてきました。
しかし、2024年の年末は、政治的な混乱の影響で、こうした「いつもの風景」が大きく揺らいだとされています。落ち着かない社会状況のなかで、人びとが集まって心穏やかに新年を迎えることが難しくなっている様子がうかがえます。
歯科医師ハン・グァンジンさんの願い
そうした韓国社会の現状について、韓国の歯科医師ハン・グァンジンさんは、社会の中に多くの分断や対立があると指摘します。そのうえで、新しい年には対立が少しでも和らぎ、人びとがお互いの失敗に対して、より寛容になれることを願っているといいます。要約すれば、「誰もが間違える。そのときに、どれだけ相手を許せるか」という視点です。
このメッセージは、政治的な立場や世代の違いを越えて、分断が意識される多くの社会に通じるものです。
スマホを手放し、本を開く――個人的な新年の決意
ハンさんが新年に掲げた目標は、決して大げさなものではありません。むしろ、誰にとっても身近な、小さな行動の積み重ねです。
- スマートフォンを触る時間を減らす
- もっと本を読む
- もっと運動をする
- 家庭の中の雰囲気を穏やかに保つ
デジタル機器から少し距離を置き、身体と心の健康に目を向け、家族との関係を大切にする――こうした個人的な習慣の変化は、社会の分断を一気に解決する「魔法の処方箋」ではありません。それでも、一人ひとりが落ち着いて相手に向き合える土台をつくるという意味で、静かながら大きな意味を持ちます。
「寛容さ」はどこから生まれるのか
政治的な対立や社会の分断が激しくなるとき、私たちはつい「相手が変わるべきだ」と考えがちです。一方で、ハンさんのように、自分自身の生活習慣や家族との関係を整えることから始めるという視点は、対立が深まる時代にこそ注目したいアプローチです。
他人のミスを責め立てるよりも、「誰にでも失敗はある」と一呼吸おいて考えられる余裕を持てるかどうか。その余裕は、忙しさや情報の洪水から少し距離を置くことで、ようやく生まれてくるのかもしれません。
私たち一人ひとりへの問いかけ
2025年も終わりに近づくいま、2024年末に発信された「もっと寛容な社会になってほしい」という願いは、改めて私たちに問いかけを投げかけています。
- 自分は、他人の失敗にどれくらい寛容でいられているか
- スマートフォンや情報との付き合い方を見直せているか
- 家庭や身近な人との関係を、意識的に温かく保てているか
グローバルなキャンペーンで紹介された一人の歯科医師の願いと小さな決意は、国や地域を越えて、私たち自身の生活や人間関係を見つめ直すヒントを与えてくれます。年末年始の忙しさの中で立ち止まり、「自分ならどんな願いを2025年、そしてこれからの一年に託すだろうか」と考えてみるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
1,001 Wishes: South Korean doctor wants people to be more forgiving
cgtn.com








