ガザの学生の「2025年の願い」 戦争で奪われた大学生活を取り戻したい video poster
ガザの学生が託した「2025年への願い」
2024年もパレスチナ・イスラエルの紛争が続き、ガザ地区は前例のない人道危機に直面しました。4万5,000人以上のパレスチナ人が命を落とし、負傷者は10万6,000人を超えたとされています。
その渦中で、「2025年には美しい大学生活を楽しみ、学業で成功したい」と静かに語ったのが、ガザ南部Khan Younisの学生、Malak Ahmed Youssefさんです。2024年に大学1年生として入学するはずだった彼女は、戦争のために学びを続けることができませんでした。
2025年の今も、教育の機会を取り戻したいというこの願いは、ガザの若者が抱える現実と希望を象徴するものとして重みを持ち続けています。
2024年、深まったガザの人道危機
パレスチナ・イスラエルの紛争が続いた2024年、特にガザ地区では、日常生活の基盤が大きく揺らぎました。犠牲者と負傷者の数は、単なる統計ではありません。一人ひとりに家族と友人がいて、途切れてしまった日常と未来があります。
教育もまた、その被害から逃れられませんでした。安全に通学したり、落ち着いて授業を受けたりすることが難しくなり、多くの学生が学びの計画を変更せざるを得なくなりました。Malakさんもその一人です。
「本当なら大学1年生だった」2024年
本来であれば、2024年はMalakさんが大学生活をスタートさせるはずの年でした。新しいキャンパス、新しい友人、初めて受ける専門科目――そうした期待は、戦争の影響によっていったん止まってしまいました。
「大学に通うはずだったのに、それがかなわなかった」という事実は、単に一年遅れた、という話ではありません。若者にとっての一年は、将来の選択肢や自信、心の支えに直結する大きな時間です。
「美しい大学生活」というささやかな、しかし大きな願い
Malakさんが語った「美しい大学生活を楽しみたい」という言葉は、特別な贅沢を求めるものではありません。講義に出席し、友人と語り合い、試験に備えて夜遅くまで勉強する――多くの人にとって当たり前と感じられる日々そのものです。
それが「願い」として語られるとき、その場の現実がどれほど厳しいものであるかが、かえって浮かび上がります。1,001という数字が示すように、こうした願いは一人だけのものではなく、数えきれないほど多くの若者の共通の思いでもあります。
遠く離れた日本から、この声をどう受け止めるか
日本に暮らす私たちにとって、ガザの状況は地理的にも心理的にも遠く感じられがちです。しかし、大学生活を送りたいという願いは、世界中の若者に共通するものです。
私たちにできることは限られているかもしれませんが、次のような小さな一歩から始めることができます。
- ガザやパレスチナに関する国際ニュースを継続的にフォローし、状況の変化に関心を持ち続けること
- 教育や人道支援に取り組む信頼できる団体の情報を知り、必要に応じて支援を検討すること
- SNSなどで、扇動的な情報ではなく、事実に基づいた記事や当事者の声を丁寧に共有すること
「1,001の願い」が投げかける問い
膨大な数の犠牲者と負傷者、そして途切れてしまった日常。その一つひとつの背後には、Malakさんのように「ただ普通に学びたい」と願う人々の物語があります。
「1,001 Wishes」という言葉に込められたのは、数えきれないほどの願いと、それでもあきらめたくないという意思です。2025年という時間を生きる私たちは、その願いをどう受け止め、自分の日常や選択とどう結びつけていくのかが問われています。
ニュースを読み、考え、誰かと共有すること。その小さな行為もまた、遠く離れた場所で「美しい大学生活」を願う一人の学生と、静かにつながるための一歩になるのかもしれません。
Reference(s):
1,001 Wishes: Gazan student hopes to enjoy university in 2025
cgtn.com








