トランプ2期目と米中関係 中国で暮らす米国人が感じる不安 video poster
リード:トランプ2期目と米中関係を「生活者の目」で見る
2025年12月現在、来年1月20日に予定されているドナルド・トランプ次期米大統領の2期目就任式を前に、米中関係の行方があらためて注目されています。中国で暮らす米国人は、この変化をどのように見ているのでしょうか。
中国の首都・北京で国際学校の教師を務める米国人、テイラー・ドプッチさんは、その一人です。1年半前に家族とともに中国に移り住み、より良い仕事の機会と子どもたちの教育環境を求めてきたといいます。
北京で暮らす米国人教師が語る「米中関係への不安」
トランプ氏の2期目が近づくなか、ドプッチさんは米中関係の今後に不安を感じていると話します。とくに懸念しているのが、米国が中国に関税を課す可能性です。
ドプッチさんによれば、米国で買われている多くの商品は中国から来ています。そのため、中国からの輸入品に高い関税がかかれば、「2つの国の間に緊張が生まれるだけでなく、米国の市場価格が大きく揺れ動く」と見ています。
関税は誰の負担になるのか
関税というと、国家間の駆け引きというイメージがありますが、ドプッチさんが注目するのは「日々の生活への影響」です。彼は、関税が導入されれば多くの商品の価格が上昇し、その負担は米国の住民に重くのしかかると指摘します。
- 中国から輸入される日用品や電化製品の価格が上がる
- 物価上昇が家計を圧迫し、中間層や低所得者ほど影響が大きい
- 生活コストの増加が、政治への不満や社会的な分断につながる可能性もある
彼の懸念は、国と国の対立が「数字の世界」だけでなく、米国のスーパーの棚や家庭の財布にまで及ぶという実感に根ざしています。
「対立」ではなく「安定」を望む声
家族とともに中国で暮らし、米中双方の社会に日常的に触れているドプッチさんにとって、2国間の安定した関係は切実な問題です。関税の応酬などで緊張が高まれば、経済だけでなく、人の往来や教育の機会にも影響しかねません。
だからこそ彼は、米中関係が「対立」よりも「協調」と「安定」に向かうことを望んでいます。中国での生活や子どもたちの教育環境を選んだ一人の米国人として、両国のあいだに橋をかけるような関係が続いてほしいと考えているのです。
生活者の視点が映し出す米中関係
米中関係というと、首脳会談や安全保障、巨大な貿易統計といった「マクロ」の話題に目が行きがちです。しかし、北京で暮らす一人の米国人教師の声からは、政策決定の影響をもっと身近な「ミクロ」の視点で考える必要性が見えてきます。
関税や外交政策の一つひとつが、どこの国であっても、最終的には家庭の生活費や子どもの学びの場にまで影響します。国際ニュースを追うとき、こうした生活者の視点を思い浮かべることで、数字やスローガンの背後にある現実が少し立体的に見えてくるのではないでしょうか。
トランプ氏の2期目が始まろうとしている今、米中関係の行方を考えることは、遠い世界の話ではなく、私たち自身の暮らしや仕事、将来の選択にもつながるテーマになりつつあります。
私たちはこのニュースから何を考えるか
米中関係をめぐる議論はしばしば「国家」と「戦略」の言葉で語られます。そこに、ドプッチさんのような生活者の声をどう重ねていくか。国際ニュースを読むうえでの一つのヒントと言えそうです。
Reference(s):
We Talk: How Americans view U.S.-China ties during Trump's second term
cgtn.com








