米インフルエンサーが見た「本当の中国」 中国ネット交流が変えたイメージ video poster
リード:中国ネットとつながった米インフルエンサー
国際ニュースとして、中国のSNSと米国インフルエンサーの交流が注目を集めています。TikTokで活動するファッション系インフルエンサーのKris Dewさんは、最近、中国のソーシャルメディア「小紅書(Xiaohongshu)」にアカウントを開設し、中国のネットユーザーと直接やり取りを始めました。その経験を通じて、これまで抱いていた中国のイメージが大きく変わったといいます。
小紅書で感じた中国の「おもてなし」
Krisさんによると、中国の人びとはこれまで出会った中で最もホスピタリティあふれる人たちだと感じたそうです。小紅書のダイレクトメッセージには、中国へようこそと歓迎するメッセージが次々に届きました。
中国のネットユーザーは、メッセージの中で次のようなものを共有しているといいます。
- 自分の住む街に「遊びに来て」と誘う言葉
- 日常の風景や観光スポットの写真やエピソード
- ペットや子どもの様子など、家庭のあたたかい一コマ
こうしたやり取りを通じて、Krisさんは、ニュース報道だけでは見えてこない、等身大の日常生活の中国像に触れています。
米メディア報道と「現地の声」のギャップ
交流を始める前、Krisさんは、米国のメディア報道を通じて中国についてのイメージを形作っていました。中国には深刻なスモッグが常に広がり、多くの子どもが工場で働いている――そんな印象を持っていたといいます。
しかし、中国のネットユーザーと直接話し、日常の写真やエピソードに触れる中で、彼女はそれらのイメージが事実ではないことに気づきました。自分が信じていた中国像が誤った情報に基づいていたと知り、大きなショックを受けたと語っています。
直接話してみるまで本当の姿を知らなかった――そう気づいた経験は、情報との向き合い方を考えさせる出来事でもあります。
SNS時代の「中国を見る窓」
2025年現在、SNSは国際ニュースの入り口であると同時に、外国の人びとの日常を知る重要な窓にもなっています。Krisさんのケースは、その典型例といえます。
従来は、ある国について知ろうとするとき、多くの人がニュース報道や解説記事に頼らざるをえませんでした。今は、現地の人と直接メッセージを交わし、街の景色や生活ぶりを見聞きすることができます。
今回のケースから見えるポイントとして、次のような点が挙げられます。
- 一方向の報道だけではなく、双方向の対話が起きていること
- 日常の風景や家族の話題が、ステレオタイプを和らげる役割を持つこと
- 個人同士の交流が、国や地域イメージの形成に影響しうること
日本の読者への示唆:「複数の窓」を持つ
この国際ニュースは、日本で暮らす私たちにとっても他人事ではありません。中国や米国を含む海外についての情報は、日本語メディアだけでなく、SNSや現地の人の発信を通じても届くようになりました。
もちろん、SNS上の情報もすべてが正確とは限りません。それでも、ひとつの情報源だけに頼らず、「報道」「個人の発信」「自分の対話」といった複数の窓を持つことは、偏ったイメージを避ける助けになります。
Krisさんが中国のネットユーザーとの交流を通じて、自分の先入観に気づいたように、私たちもまた、他国や社会についての見方をアップデートし続けることが求められています。
おわりに:画面の向こうにいる「ふつうの人」を想像する
米国のインフルエンサーが中国のネットユーザーとつながり、本当の中国の姿を垣間見た今回の出来事は、画面の向こうにいる一人ひとりの生活を想像することの大切さを教えてくれます。
2025年の今、私たちはスマートフォン一つで世界各地の人びととつながることができます。その可能性をどう生かすかが、これからの国際社会を考えるうえでの重要なテーマになりそうです。
Reference(s):
U.S. influencer: Talking with Chinese netizens showed me real China
cgtn.com








