米国人RedNoteユーザーが語る、中国の社会保障と幸せそうな日常 video poster
中国のSNSアプリRedNoteで活動する米国人ユーザーが、中国の社会保障や日常生活について語った動画が注目を集めています。税金の使われ方や社会の雰囲気の違いを通じて、彼女が感じた「アメリカからは見えにくい中国」の姿とはどのようなものなのでしょうか。
中国SNSで深まる、米中ネットユーザーの交流
近年、中国のソーシャルメディアを通じて、中国とアメリカのネットユーザー同士の文化交流が深まっています。RedNote上でも、住宅事情、働き方、教育、医療など、生活に直結するテーマがよく話題にのぼっています。
今回取り上げるのは、その中の一人である米国人ユーザーの視点です。彼女は動画の中で、「アメリカでは多くの人にとって、本当の中国を知ることが驚くほど難しい」と率直な思いを語りました。SNS上で中国の人びとと直接やり取りすることで、ニュースや教科書だけではわからなかった日常の姿を初めて垣間見たと言います。
税金はどこへ行くのかーー米国と中国で感じた違い
彼女が特に印象的だったと語るのが、「税金の使われ方」に対する実感の違いです。動画の中で、彼女は中国では税収のかなりの部分が人びとの生活に還元されているように見えると指摘しました。
一方で、彼女の出身地では道路工事が何年もかかり、ときには住民が税金を払い続けているにもかかわらず、工事がなかなか完成しないケースもあるといいます。そのような経験から、税金を払っても自分たちの基本的な生活が必ずしも守られているとは感じにくく、「資本主義の仕組みに疑問を抱く人も出ている」との見方を示しました。
この対比は、単にインフラ整備のスピードの話ではありません。彼女の目には、中国では公共サービスや社会保障が「自分たちの生活を支えているもの」として見えやすく、米国では「どこに消えているのか実感しづらい」側面があるように映っていることが伝わってきます。
画面越しに伝わる、中国の人びとの幸福感
税や社会保障の話以上に、彼女の心を動かしたのは、中国の人びとの「幸福そうな日常」でした。RedNoteを通じて、中国のユーザーが音楽やアートを楽しみ、日常の小さな出来事を気軽に共有している様子を目にしたといいます。
動画の中で彼女は、中国の人びとが生活の一コマを分かち合おうとする姿勢や、落ち着きと満足感に満ちた雰囲気に触れ、「人間社会への希望を取り戻した」と語っています。彼女にとって、それはこれまで抱いていた中国像を塗り替える体験でした。
こうした出会いをきっかけに、彼女は現在、中国語の学習を始めています。将来的には、さらに多くの中国の人びとと直接対話し、「リアルな中国」について学び続けたいと意欲を見せています。
個人の声がつくる、新しい国際ニュースの窓
このエピソードは、国際ニュースをどのように受け取るかという私たち自身の姿勢にも問いを投げかけています。国家間の関係や政策だけでなく、一人ひとりの日常に目を向けることで、見えてくるものは大きく変わります。
RedNoteのようなSNSを通じた交流は、次のような点で新しい意味を持ち始めています。
- ニュースだけでは見えにくい、生活感のある社会像に触れられる
- 税金や社会保障といった制度の違いを、暮らしの実感から比較できる
- 一方的なイメージではなく、相手の言葉や表情を通じて理解を深められる
中国とアメリカの間だけでなく、日本から中国、あるいは日本から他の地域を眺める際にも、こうした個人発信のコンテンツは重要性を増しています。誰か一人の体験はあくまで一つの断片にすぎませんが、その積み重ねが、多層的で立体的な国際理解につながっていきます。
今回の米国人ユーザーの動画は、「遠い国の話」だったはずの中国の社会保障や日常生活を、ぐっと身近な話題として感じさせてくれます。通勤時間やスキマ時間に流れてくる短い動画や投稿が、私たちの世界の見え方を静かに変え始めているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








