キルギスの若者が見た中国のランタンフェスティバル video poster
今年2月12日、中国各地で旧暦1月15日にあたるランタンフェスティバル(元宵節)が祝われました。約2000年の歴史を持つこの行事は、春節シーズンの締めくくりとして、希望と再生を象徴する大切な一日です。
そのランタンフェスティバルを、キルギス出身の若者はどのように見ているのでしょうか。清華大学社会学部で学ぶキルギスからの留学生・Adelさんは、「にぎやかで温かい雰囲気が大好き」と話し、中国で過ごした忘れられない元宵節の経験を語りました。
今年のランタンフェスティバル:中国の「春節の締めくくり」
ランタンフェスティバルは、旧暦で新年が始まってから15日目にあたる日で、春節(旧正月)のお祝いが一段落するタイミングにあたります。街には色とりどりの灯籠が飾られ、人々は家族や友人とともに夜の散策を楽しみます。
この日には、明かりをともした灯籠に新しい一年への願いを託し、希望や再生への思いを分かち合うとされています。Adelさんも、今年の2月12日、そうした雰囲気の中で中国文化の深さと温かさに触れました。
キルギスの若者・Adelさんが見た「にぎやかで温かい夜」
清華大学の社会科学系学部に在籍するAdelさんは、留学生活の中で初めて本格的にランタンフェスティバルを体験しました。キャンパスや街中に並ぶ灯籠、友人たちとの会話、夜まで続くにぎやかな空気が、強く印象に残ったといいます。
彼女が特に心を動かされたのは、人々の表情でした。大人も子どもも、写真を撮ったり、灯籠を眺めながら笑顔で歩いている様子を見て、「この祭りには、世代や出身地を超えて人をつなぐ力がある」と感じたそうです。
Adelさんは、「ランタンフェスティバルは、本当に楽しくて祝祭感にあふれています」と話し、その雰囲気そのものが中国社会の明るさや連帯感を映し出しているように見えたと振り返ります。
祭りと食から見える、キルギスと中国の「似ているところ」
ランタンフェスティバルの話とあわせて、Adelさんは、キルギスの伝統的な祭りや食べ物についても中国の友人たちに紹介しました。キルギスでも、家族や友人が集まり、食卓を囲んで祝う行事が多いといいます。
国は違っても、「大切な人と一緒に食べ、笑い、季節の節目を祝う」という点では、中国とキルギスには共通点が少なくありません。祭りの名前や食べるものは違っていても、その奥にある価値観には、似ている部分があることが見えてきます。
若い世代がつくる、ささやかな国際交流
今年のランタンフェスティバルをめぐるAdelさんの体験は、華やかな大規模イベントではありません。しかし、中国で学ぶ一人の若者が、自分の目で見たものを自国の文化と重ね合わせて考え、対話を通じて共有することで、小さな国際交流が生まれています。
こうした日常の交流は、ニュースにはあまり取り上げられませんが、相手の国や文化への理解を少しずつ深める力を持っています。ランタンフェスティバルの灯りは、今年も中国社会に希望と再生をもたらすと同時に、世界各地から集まる若者たちの心にも、静かな光をともしています。
私たちが受け取れるヒント
- 伝統行事は、「古いもの」ではなく、今を生きる人々をつなぐ場になりうること
- 異なる国の若者が同じ祭りを体験することで、新しい視点が生まれること
- 文化の違いよりも、「誰と、どのように時間を過ごすか」という共通点に目を向ける大切さ
スマートフォン越しに世界のニュースを追う私たちにとっても、海外の若者のまなざしを通して中国の行事を見てみることは、「国際ニュース」を自分ごととして考えるきっかけになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








