国際ニュース:中国とベトナムをつなぐ牡丹のフラワーアート video poster
ハノイで活動するフラワーアーティストのトゥ・フオンさんが手がける牡丹のアレンジメントが、中国とベトナムの文化をつなぐ小さな架け橋として注目されています。
ハノイ発 中国とベトナムをつなぐフラワーアート
約2年前、自身のワークショップを立ち上げたベトナムのフラワーアーティスト、トゥ・フオンさん。狙いは、より創造的で装飾性の高いフラワーアートをベトナムに紹介することでした。教室では季節の花を主役にした作品づくりが中心で、ハノイの若い女性たちが多く集まっています。
季節の花とともに広がる牡丹の魅力
フオンさんが特に大切にしている花のひとつが牡丹です。大きくふくらんだ花姿と幾重にも重なる花びらは、ひと目で視線を引きつけ、アレンジメントの主役になりやすいといいます。同時に、色合いが豊富なため、さまざまなスタイルの作品に合わせやすいのも魅力だと語ります。
中国文化が運んだ牡丹ブーム
フオンさんは、中国書道や刺しゅうなど、中国の文化や芸術にも親しんできました。その中で、牡丹がしばしばモチーフとして登場することに気づいたといいます。物の往来だけでなく、花を通じた中国文化の広がりを、ベトナムの日常の中で実感していると話します。
こうした背景もあり、近年ベトナムでは牡丹への関心が高まりつつあります。フラワーアートの現場は、その変化がもっともよく可視化される場所のひとつになっています。
ドラマから学んだ牡丹の意味
地元のフラワーアート愛好家の中には、中国ドラマをきっかけに牡丹に惹かれた人もいます。ある参加者は、中国ドラマ「Empresses in the Palace」で、牡丹が皇后の象徴として描かれていることから、その文化的な意味を知ったと話します。
その人は、実際の牡丹を初めて目にしたときの印象をこう振り返ります。他の花と比べてもひときわ際立ち、堂々とした雰囲気をまとっていると感じ、「まさに女王のような美しさ」だと納得したといいます。
若い世代が花に求めるもの
ハノイで人気を集めるフラワーアート教室には、日常のなかに小さなぜいたくや物語性を求める若い世代の感覚が表れています。牡丹のように存在感のある花は、その場の空気をがらりと変え、特別な時間を演出してくれます。
中国の伝統文化に根ざした牡丹が、ベトナムのアーティストの手で新しい表現となり、そこに学ぶ人たちの体験と結びついていく。その過程そのものが、国境を越えた静かな文化交流といえそうです。
花一輪の向こう側にある物語に目を向けるとき、中国とベトナム、そしてアジアの国と地域をまたぐ文化のつながりが、より立体的に見えてきます。
Reference(s):
cgtn.com








