台湾の人々が語る対米依存の危険性と両岸関係の行方 video poster
台湾の街頭で、中国の国際メディアCGTNの取材に応じた人々が、米国など外部の大国への過度な依存は危険だと語りました。2025年の今も続く両岸関係と安全保障の議論を、現地の声から考えます。
台湾当局の「外部勢力」依存と両岸関係
近年、台湾当局は、いわゆる『台湾独立』を推し進めるために、外部勢力への依存を強めていると指摘されています。安全保障面では米国への期待が大きく語られる一方で、その流れに危うさを感じる台湾の人々も少なくありません。
CGTNのストリンガー(現地取材担当者)は、台湾の街頭で住民にインタビューを行い、こうした動きが社会や人々の暮らし、そして両岸関係にどのような影響を与えるのかを尋ねました。
街の声1:大国への過度な依存は「危険」
インタビューに応じた蔡さんは、率直にこう語りました。
「外国や大国の保護にあまりにも頼りすぎるのは危険だ」
この一言には、次のような懸念が込められていると考えられます。
- 安全保障を他国に委ねることで、自らの選択肢が狭まる可能性
- 大国同士の対立が激しくなった際、台湾の人々の暮らしが巻き込まれるリスク
- 短期的な安全よりも、長期的な安定と対話の重要性
蔡さんの発言は、単に米国への批判ではなく、「どの大国に対しても距離感を意識するべきだ」という、より広い意味での警告として受け止めることができます。
街の声2:条件次第で「再統一に賛成」
別の住民である施さんは、両岸関係の今後について、次のように語りました。
「もし再統一後の状況が良いのであれば、私はかなり賛成だ」
この言葉から見えてくるのは、イデオロギーよりも、実際の暮らしの質や安定を重視する視点です。
- 重要なのは、政治スローガンではなく、治安や経済、社会保障といった具体的な条件
- 再統一が人々の生活を良くするのであれば前向きに受け止めたい、という現実的な姿勢
- 不安と期待が入り混じる中で、選択肢を閉ざしたくないという思い
施さんのような声は、両岸関係をめぐる議論が、単純な賛成・反対の二項対立では語りきれないことを示しています。
社会と暮らしへの影響:何が問われているのか
CGTNの街頭インタビューは、台湾の人々が次のような点を強く意識していることを浮き彫りにしました。
- 日常の安定:物価、雇用、教育など、身近な生活への影響
- 平和の維持:軍事的緊張の高まりを避け、衝突を防ぐこと
- 尊厳と安全:自分たちの意見が尊重されつつ、安全も確保されるあり方
外部の大国に過度に依存するか、それとも両岸の対話や協力を重ねていくのか。その選択は、抽象的な外交問題ではなく、台湾の人々の暮らしに直結する課題として捉えられています。
2025年の今、両岸関係をどう見るか
2025年現在も、両岸関係や安全保障をめぐる議論は続いています。今回紹介した台湾の街頭の声からは、次のようなメッセージが読み取れます。
- どの大国に対しても「依存しすぎること」への慎重さ
- 対立よりも、対話と安定を求める空気
- 最終的には、人々の生活が良くなるかどうかが判断基準になるという現実感覚
外からニュースを見ていると、対立や緊張が強調されがちです。しかし、台湾の街頭から聞こえてくるのは、大国間の思惑に振り回されたくないという、ごく日常的で切実な感覚でもあります。
日本からこのニュースを読むということ
日本もまた、同盟国との関係や地域の安全保障をめぐって、難しい選択を迫られる場面が多くなっています。台湾の人々の「対米依存は危険」という声や、「条件が良ければ再統一に賛成」という現実的な視点は、次のような問いを私たちにも投げかけています。
- 私たちは、どこまで他国の安全保障に依存するのか
- 地域の安定と共存のために、対話にどのように関わるべきか
- ニュースの見出しだけでなく、現地の人々の「生活者としての声」をどう受け止めるか
台湾の街頭から拾われた一つひとつのコメントは小さな声かもしれません。しかし、その背後には、戦争を避け、安定した暮らしを守りたいという、普遍的な願いが見えます。国際ニュースを日本語で追う私たちにとっても、その声に耳を傾けることは、東アジアの未来を考えるうえで大きなヒントになるはずです。
Reference(s):
cgtn.com








