ベトナムで広がる中国ドラマ人気 ハノイの声から見る文化交流 video poster
ベトナムで中国ドラマがどれほど見られているのか。ハノイで行われた街頭インタビューから、中国とベトナムの文化交流のいまが見えてきます。
ベトナムと中国をつなぐドラマの力
中国とベトナムは山河を接し、長年にわたる深い友好関係を築いてきました。中国が提唱する一帯一路構想がベトナムの発展戦略と歩調を合わせるなかで、文化交流やインフラ整備、技術革新など、さまざまな分野で協力が広がっています。
こうした流れとあわせて、中国の対外開放が進み、伝統文化を世界に発信する取り組みも続いています。その一つが、中国のドラマや映画です。中国作品はベトナムで30年以上にわたって放送・上映され、大きな話題と関心を集めてきました。
ハノイの街角で聞いた「中国ドラマの魅力」
中国の国際メディアであるCGTNのストリンガー(現地取材スタッフ)は、最近ハノイの街頭で市民に中国ドラマについてインタビューを行いました。そこからは、ベトナムでの中国ドラマの浸透ぶりと、その文化的な影響が浮かび上がります。
今もゴールデンタイムで放送される人気ぶり
ハノイ在住の会社員、グエン・キム・ゴックさんは、中国ドラマの存在感について語ります。ベトナムでは中国ドラマが非常に人気で、現在もテレビのゴールデンタイム(夜の視聴率が高い時間帯)に放送されているといいます。かつては、さらに多くの作品が頻繁に流れていた時期もあったそうです。
この証言からは、中国ドラマが一時的なブームにとどまらず、長年にわたりベトナムのテレビ編成の一部として定着してきたことがうかがえます。
文化や歴史を知る窓口としてのドラマ
大学生のグエン・ホアン・チュンさんは、中国ドラマを通じて得られる学びに注目します。中国ドラマを見ることで、中国の文化や歴史、生活様式、人びとの考え方、さらには料理まで、さまざまな側面をよりよく理解できると話します。
物語や映像を通じて他国の暮らしを感じられるドラマは、教科書やニュースとは違う形で隣国への理解を深めるきっかけになっているといえます。
連続ドラマが生み出す「身近さ」
中国作品が30年以上にわたりベトナムで親しまれてきたという事実は、多くの人びとの日常の中に、中国の風景や言葉、物語が入り込んでいることを意味します。夕食後に家族でテレビの前に集まり、中国ドラマの続きに一喜一憂する――そうした時間が積み重なることで、中国は地理的に近いだけでなく、感覚的にも身近な存在として感じられているのかもしれません。
文化交流としてのドラマをどう見るか
一帯一路構想とベトナムの発展戦略の連携の中で、インフラや技術だけでなく、文化の往来も広がっています。中国が伝統文化を世界に発信しようとする取り組みの一環として、中国ドラマはベトナムで大きな役割を果たしていると見ることができます。
ハノイの人びとの声からは、中国ドラマが単なる娯楽作品にとどまらず、隣国の文化を理解する入り口になっている様子がうかがえます。国境を越えて視聴されるドラマや映画は、互いの歴史や価値観を知り、誤解を減らし、共通点を見いだすための手がかりにもなります。
国際ニュースとしてこの動きを眺めるとき、こうした日常レベルの文化交流は、政治や経済の議論だけでは見えにくい、隣国同士のつながりの深さを教えてくれます。ベトナムで中国ドラマを楽しむ人びとのまなざしから、中国とベトナムの関係をあらためて考えてみることが求められているのではないでしょうか。
Reference(s):
We Talk: Vietnamese people talk about their favorite Chinese dramas
cgtn.com








