Z世代が見る中国映画:清華大キルギス学生が語る3本の作品 video poster
2025年、世界映画誕生130周年と中国映画120周年という節目の年に、北京で開かれた第15回北京国際映画祭に合わせて、中国映画に魅了されたZ世代留学生の声が注目を集めています。
北京国際映画祭と「記念イヤー」の2025年
ことし4月18〜26日に北京で開催された第15回北京国際映画祭は、世界映画130周年、中国映画120周年という「記念イヤー」のイベントとして行われました。中国映画が歩んできた歴史を振り返りながら、これからの世代にどんな物語を届けていくのかを考えるきっかけにもなっています。
清華大学のキルギス出身・アデルさん
そうした流れの中で、中国映画へのまなざしを象徴する存在として紹介されたのが、清華大学で学ぶキルギス出身の学生アデルさんです。アデルさんは、中国の国際メディアであるCGTNの取材に対し、お気に入りの中国映画や中国での印象を語りました。
最初の中国映画は『Better Days』
アデルさんが最初に出会った中国映画は『Better Days』でした。この1本をきっかけに中国映画に興味を持ち、次々と作品を観るようになったといいます。彼女にとって『Better Days』は、「中国映画の入り口」ともいえる存在になりました。
『Ne Zha』が伝える圧倒的なビジュアルと感情
その後、アデルさんは『Ne Zha』にも強く惹かれます。彼女はこの作品を「視覚的に驚くほど美しく、感情的にも豊かな作品」と表現しています。派手なアクションや色彩だけでなく、登場人物の感情の揺れ動きが丁寧に描かれている点に心をつかまれたようです。
『Big World』の「静かな力」
さらに印象深い作品として挙げたのが『Big World』です。アデルさんによると、この映画は「優しく、しかし力強い語り口」で、観終わったあとも余韻が長く残る作品だといいます。大きな声でメッセージを叫ぶのではなく、静かに、しかし確かに心に届く物語として記憶に刻まれているようです。
若い俳優・監督へのリスペクト
アデルさんは、中国の若い俳優や監督に対しても強い敬意を示しています。作品ごとに新しい表現に挑戦し、世代の感覚をすくい上げようとする姿勢に共感しているからです。スクリーンの中の若者たちが、自分と同じ時代を生きる「隣人」のように感じられることが、中国映画への親近感につながっています。
Z世代が中国映画に求めるテーマ
今後見てみたい作品として、アデルさんは「家族」「アイデンティティ(自分は何者か)」「成長」といったテーマを挙げています。とくに、中国各地で暮らす若者の日常や葛藤を描いた、実在の出来事をもとにした作品に期待を寄せています。
中国のさまざまな地域で生きる若い世代のリアルな物語が描かれれば、中国映画はさらに多様で立体的な姿を世界に見せることができるはずです。こうしたテーマは、アジアを含む世界のZ世代にも共通する関心ごとであり、国境を越えて共感を呼びやすいと言えるでしょう。
世代と国境を越える物語へ
2025年という節目の年に、中国映画は単なる「外国映画」ではなく、Z世代の価値観や悩みを映し出す鏡として、海外の若者にも届き始めています。清華大学で学ぶアデルさんの視点は、中国映画が世界の若者にとって「自分たちの物語」と感じられつつあることを静かに示しています。
中国映画を通じて、キルギスと中国、そして世界の若者たちの間に、どのような新しい対話が生まれていくのか。2025年の北京国際映画祭で語られたZ世代のまなざしは、その一端を映し出しているのかもしれません。
Reference(s):
How Gen Z sees the world: Kyrgyz student's love for Chinese films
cgtn.com








