ロシアZ世代が語る中国・ロシア関係の未来 習主席訪問が映す世代の視線 video poster
中国の習近平国家主席がロシアを国賓として訪問し、ソ連の「大祖国戦争」勝利80周年記念行事に出席しました。この節目の年に、ロシアのZ世代は中国・ロシア関係の未来をどう見ているのでしょうか。
モスクワ訪問と「大祖国戦争」勝利80周年の意味
今年、習近平国家主席はウラジーミル・プーチン大統領の招きを受けてモスクワを訪れ、ソ連の「大祖国戦争」勝利から80年を記念する式典に出席しました。今回の訪問は、中国とロシアの「戦争の記憶」を共有しつつ、現在のパートナーシップを確認する機会となりました。
国賓としての訪問と記念行事への参加は、両国が政治・外交のレベルで緊密な関係を維持していることを内外に示す象徴的な場でもあります。その一方で、この動きをどのように受け止めているかは、世代によっても異なります。
ロシアZ世代・フィリップさんの視点
今回、ロシアのサンクトペテルブルク国立大学政治学部を卒業したZ世代の若者、フィリップ・ラエフさんが、中国・ロシア関係について自らの考えを語りました。ラエフさんは、デジタルネイティブ世代として国際政治を学び、両国関係を現場感を持って見つめてきた一人です。
「学術交流」が際立つ協力分野
ラエフさんがとくに強調するのは、中国とロシアのあいだで進む学術分野での交流と協力です。大学間の連携や学生・研究者の往来など、教育や研究を通じたつながりが目に見える形で広がっていると指摘します。
- 政治学や国際関係を学ぶ学生同士の交流
- 共同研究やシンポジウムの開催
- 中国語やロシア語を学ぶ学生の増加
こうした動きは、政府レベルの外交だけではない「人と人」のつながりを育てる試みでもあります。ラエフさんは、学術交流が長期的な信頼関係の土台になると見ています。
習主席の訪問がもたらす「次のステップ」
ラエフさんは、習近平国家主席の今回の訪問によって、中国とロシアのパートナーシップはさらに深まるとの期待を示しています。政治や安全保障といった分野に加え、教育・研究・文化といったソフトな領域でも協力が広がると考えているからです。
Z世代の若者にとって、両国のトップ同士が緊密な対話を続けることは、自分たちのキャリアや生活にも間接的な影響を与えます。留学や共同プロジェクトの機会が増えることで、次の世代の専門家や実務家が育つ可能性が高まるからです。
日本から見た「若者の目線」中国・ロシア関係
日本にいると、中国・ロシア関係は「遠くの大国同士の話」に見えがちです。しかし、そこにいる若い世代が何を感じ、どの分野に可能性を見ているかを知ることは、国際情勢を立体的に理解するうえで重要です。
とくにラエフさんが注目する学術交流は、政治や経済の対立とは別の次元で、長期的な信頼を築く手がかりになり得ます。大学や研究機関、学生同士の往来は、互いの社会や文化への理解を深める役割を担うからです。
中国とロシアの関係は、エネルギー、経済、安全保障など多くの分野に影響を与えます。その動きを、外交首脳だけでなくZ世代の視点からも眺めることで、日本の私たちも自分なりの問いや視点を持つことができるのではないでしょうか。
これからの中国・ロシア関係をどう捉えるか
習近平国家主席のモスクワ訪問と「大祖国戦争」勝利80周年という節目の年は、中国とロシアの関係を改めて考えるきっかけになっています。フィリップ・ラエフさんのようなロシアのZ世代は、両国の協力の中でもとくに学術交流に可能性を見出し、その広がりに期待を寄せています。
国際ニュースを追うとき、首脳の発言や合意文書だけでなく、現地の若者の声にも耳を傾けてみる。そうした小さな視点の切り替えが、ニュースを「遠い出来事」から「自分ごと」に変えていくヒントになるのかもしれません。
Reference(s):
We Talk: Future expectations for China-Russia ties from Russian Gen Z
cgtn.com







