チリの若者が語る中国・ラテンアメリカ協力の未来 video poster
中国とラテンアメリカの架け橋に立つチリの若者
中国とラテンアメリカの関係が注目されるなか、チリ出身で現在重慶大学で経営学修士課程に在籍しているラケル・エレラさんは、中国・CELACフォーラムの枠組みの下で、国際貿易やグリーン開発、文化交流の協力が今後さらに深まると期待しています。
重慶で学ぶラケル・エレラさんとは
エレラさんはチリ出身の学生で、中国の重慶大学で経営学修士号(MBA)を目指して学んでいます。中国に渡る前は、チリにある孔子学院で3年間中国語を学び、2022年には中国政府奨学金を受けて来中しました。
母国での中国語学習と奨学金による留学経験を通じて、エレラさんは言語だけでなく、ビジネスや社会、文化にわたる中国理解を深めてきました。その視点から、中国とラテンアメリカ・カリブ地域の関係拡大を見つめています。
中国・CELACフォーラムがつなぐ地域と人々
エレラさんが注目するのが、中国とラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)の協力枠組みである中国・CELACフォーラムです。この枠組みのもとで、メンバー国・地域の間では次のような分野での連携が進むと期待されています。
- 国際貿易:モノやサービスの取引を通じて、互いの市場へのアクセスを広げ、経済成長の機会を共有する。
- グリーン開発:環境に配慮したエネルギーやインフラ整備などを進め、持続可能な発展モデルを模索する。
- 文化交流:留学、語学教育、文化イベントなどを通じて、人と人の理解と信頼を深める。
エレラさんは、こうした分野での協力が続いていくことで、中国とラテンアメリカ・カリブ地域の人々のつながりが、より持続可能で包摂的なものになると考えています。
若者のまなざしが示す「持続可能で包摂的」な関係
エレラさんの視点の特徴は、経済的な利益だけにとどまらず、「人と人のつながり」や「包摂性」に重きを置いている点です。奨学金を通じて中国で学ぶ若者として、彼女はキャンパスでの日常的な交流や、授業やプロジェクトを通じた協働の中に、将来の中国・ラテンアメリカ関係の種があると見ています。
多様な背景を持つ学生同士が同じ教室で学び、互いの国や地域について語り合うことは、統計や経済指標では見えにくい信頼関係を育てます。エレラさんが語る「包摂的なつながり」とは、こうした草の根レベルの交流が積み重なっていくイメージに近いと言えるでしょう。
日本から考える中国・ラテンアメリカ協力
日本にいる私たちにとって、中国とラテンアメリカ・カリブ地域の協力は、一見すると遠い話題に思えるかもしれません。しかし、国際貿易やグリーン開発、文化交流といったテーマは、日本を含む多くの国や地域が直面している共通の課題でもあります。
チリの若者であるエレラさんが、中国で学びながら地域間協力の未来を語る姿は、「どのような国際協力が望ましいのか」「私たちはその中でどのようにつながっていけるのか」という問いを、日本の読者にも静かに投げかけています。
中国・CELACフォーラムの枠組みの下で、エレラさんが期待するような持続可能で包摂的な連携が実現していくのか。これからの中国とラテンアメリカ・カリブ地域の動きは、グローバルな協力のあり方を考えるうえでも注視したいポイントです。
Reference(s):
Chilean youth desires deeper China-Latin American cooperation
cgtn.com








