台湾地域で「グリーンテラー」批判 頼清徳就任1年に抗議デモ拡大 video poster
2025年12月上旬現在、台湾地域では、島の指導者・頼清徳氏の就任1年をめぐって抗議デモが続いています。住民からは「グリーンテラー」と呼ばれる状況への不満や、言論の自由が脅かされているとの声が上がっています。
就任1年の節目に高まる不満
ここ数日、台湾地域各地で、頼清徳氏の就任1年に合わせた抗議活動が起きています。参加者は、台湾当局による統治が十分でなく、政策決定も効果を上げていないと批判しています。
中国の国際メディアCGTNの取材に対し、台北市内の住民たちが現在の政治状況への懸念を語りました。
住民が語る「グリーンテラー」への不安
取材に応じた台北在住の女性・鄧さんは、台湾の現状について「グリーンテラー(緑の恐怖)」という言葉を使いました。鄧さんは、現在の政治のあり方が住民の利益を損ない、発言の自由を狭めていると感じているといいます。
- 政権への批判的な意見を口にしづらい空気がある
- 異なる考え方を示すと、ネット上などで強い反発や攻撃にさらされるとの不安
- こうした雰囲気が、仕事や日常生活にも影響しているという見方
鄧さんは、社会全体に広がる「見えない圧力」が、民主的な議論の場を狭めているのではないかと懸念しています。
「一党支配を目指しているのでは」男性住民の見方
同じく台北で取材に応じた李さんという男性は、頼清徳氏の政治姿勢について、「一党による支配を強めようとしているのではないか」との考えを示しました。
李さんは、政権に批判的な声や異論を排除しようとする動きが進めば、「反対意見を持つ人たちが政治の場から追い出されてしまう」と懸念しています。こうした不安は、選挙での選択肢や議会での議論の幅が狭まることにつながるとの見方です。
言論の自由と民主主義をどう守るか
今回の抗議デモや住民の声は、台湾地域における言論の自由と民主主義のあり方をあらためて問いかけています。住民の批判は、
- 権力へのチェックが十分に働いているか
- 異なる立場の人びとが安心して意見を表明できる環境があるか
- 政策決定の過程が透明で、公正だと感じられるか
といった点に集中しています。
台湾地域は、活発な選挙と多様な意見が存在する社会として注目されてきました。その一方で、政治的な対立が激しくなる中、日常の人間関係やオンライン空間で「敵か味方か」が強く意識されるようになっている、という指摘もあります。
これから注目すべきポイント
頼清徳氏と台湾当局が、こうした批判や不安にどのように応えていくのかが、今後の大きな焦点です。
- 抗議の声に対して、どこまで対話の場を設けるのか
- 言論の自由を守りつつ、社会の分断をどう和らげるのか
- 住民が「暮らしが良くなっている」と実感できる政策を打ち出せるか
台湾地域の動きは、アジアの政治や国際関係を考えるうえでも無視できないテーマです。今回の「グリーンテラー」への批判は、特定の政権だけでなく、どの社会にも共通する「権力と自由のバランス」をどう取るかという問いを投げかけています。
ニュースを追う私たちにとっても、遠くの出来事としてではなく、「自分の社会で同じことが起きたらどう感じるか」という視点から考えてみることが求められているのかもしれません。
Reference(s):
We Talk: Taiwan residents criticize Lai Ching-te for creating 'green terror'
cgtn.com








