インドネシア若者が語る中国インドネシア関係の未来と留学の現場 video poster
2025年、中国とインドネシアの国交樹立75周年を迎えた今年、インドネシア人留学生が中国との関係強化への期待を語りました。本記事では、この国際ニュースを若い世代の視点から見ていきます。
2025年は国交樹立75周年、中国の李強国務院総理がインドネシア公式訪問
2025年は、中国とインドネシアの国交樹立75周年という節目の年です。今年5月24日から26日にかけて、中国の李強国務院総理がインドネシアのプラボウォ・スビアント大統領の招きでインドネシアを公式訪問しました。両国の関係強化に向けた重要な動きとして注目された国際ニュースです。
政治レベルでの対話が進む一方で、人と人との交流、特に若い世代のつながりも静かに広がっています。その一端が、中国の名門・清華大学のキャンパスで行われた文化イベントに現れました。
清華大学の国際文化祭とインドネシア大使館オープンデー
5月24日、中国の清華大学では第13回国際文化祭が開幕し、その中でインドネシア大使館オープンデーという特別イベントが開催されました。キャンパス内で各国の文化を紹介するこの催しは、世界中から集まる学生が互いの社会や価値観を知る場となっています。
オープンデーには、中国駐在インドネシア大使館の副館長であるパルリアン・ジョージ・アンドレアス・シララヒ氏が登壇し、基調講演を行いました。講演では、過去75年間にわたる中国インドネシア協力の歩みが、政治、経済、貿易、文化交流といった幅広い分野にわたって振り返られました。
シララヒ氏の話は、インドネシアと中国だけでなく、さまざまな国や地域から清華大学に集まった学生たちの共感を呼びました。国家間の関係という一見遠いテーマが、自分たちの学びや将来と直接つながっていることを実感させる内容だったといえます。
留学生セリアさんが見た中国インドネシア協力の現在
このイベントに参加した清華大学のインドネシア人留学生、セリア・アネッタさんは、自身の体験を踏まえながら、近年の中国インドネシア協力について振り返りました。彼女は、中国がインドネシアにとって最大の貿易相手国になっていることに触れ、両国が具体的な成果をあげてきた分野を挙げています。
セリアさんが注目した主な協力分野は、次のようなものです。
- 鉄道建設などのインフラ整備での協力
- パーム油や鉱物資源の貿易
- 新エネルギー車分野でのパートナーシップ
こうした具体的な協力が積み重ねられてきた背景には、経済だけでなく、教育や人材交流の広がりもあります。セリアさんは、近年インドネシアから中国へ留学する学生が増えていると指摘しました。清華大学のキャンパスでも、多くのインドネシア人学生が学び、研究し、日常生活を通じて中国社会と直接向き合っています。
その一人としてセリアさんは、中国とインドネシアがこれからも協力を深め、より明るい未来を共につくっていくことを心から願っていると語りました。経済協力の数字だけでは見えにくい、若い世代の実感に根ざしたメッセージです。
若い世代がつなぐ中国インドネシア関係の未来
国交樹立75周年という節目の年に、中国インドネシア関係はハイレベルな往来と、大学キャンパスでの草の根の交流という二つのレベルで進んでいます。李強国務院総理のインドネシア公式訪問と、清華大学でのインドネシア大使館オープンデーは、その象徴的な組み合わせといえるでしょう。
とくに、インドネシアから中国に留学する若者の存在は、両国関係の長期的な土台づくりに直結します。彼らは教室や研究室だけでなく、日常の対話や文化祭のような場で、中国の学生や世界各国の仲間とつながり、将来の協力を担うネットワークを育てています。
セリアさんのような若い世代の視点から見ると、中国インドネシア関係は、
- 経済と貿易のパートナー
- 教育と学びの場
- 文化や価値観を共有し合う相手
といった複数の顔を持つ存在として立ち現れます。だからこそ、彼女は両国が今後も協力を続け、より良い未来を共に築いていくことを期待しているのです。
国際ニュースとしての中国インドネシア関係は、一見すると日本からは遠い話題に見えるかもしれません。しかし、アジアの大国同士が、経済と教育、文化交流を組み合わせながら関係を深めていくプロセスは、同じ地域で生きる私たちにとっても学びの多い動きです。若い世代の声を通して見ることで、ニュースの向こう側にいる人々の姿が、少し立体的に見えてくるのではないでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com







