フィジーの若者が語る中国との未来 第3回中国・太平洋島しょ国外相会合と文化交流 video poster
フィジーの若者が願う「中国と太平洋のより良い未来」
中国とフィジーを含む太平洋島しょ国の関係が動くなか、フィジーの若者マシューさんが、中国とフィジー、そして太平洋地域のより深い協力と明るい未来への思いを語りました。本記事では、今年5月に中国で開かれた第3回中国・太平洋島しょ国外相会合とあわせて、そのメッセージを日本語で分かりやすく整理します。
第3回中国・太平洋島しょ国外相会合とは
今年5月28日と29日、中国福建省アモイ市で第3回中国・太平洋島しょ国外相会合が開催されました。会合では、中国の外交部長であり、中国共産党中央委員会政治局委員でもある王毅氏が議長を務めました。
会合には、中国と外交関係を有する11の太平洋島しょ国から、外相または代表が招かれ、参加しました。中国と太平洋島しょ国の外相が一堂に会するこの枠組みは、地域の協力や交流について意見を交わす場として位置づけられています。
フィジーの若者マシューさんが語る文化と暮らし
この会合の時期にあわせて紹介された映像の中で、フィジー出身の若者マシューさんは、自国の文化や中国への思いを語っています。その内容からは、外交のニュースだけでは見えにくい、太平洋の若い世代の素顔が浮かび上がります。
歌と踊り、そして儀式の飲み物カバ
マシューさんがまず紹介したのは、フィジーの伝統的な風習です。彼によると、歌と踊りはフィジーの文化を形づくる重要な要素です。人々が集まり、歌い、踊ることは、コミュニティの絆を確かめる行為でもあります。
もう一つ欠かせない存在として挙げたのが、カバと呼ばれる飲み物です。カバは儀式などで振る舞われる伝統的な飲み物であり、集まりの場で人々が共に味わうことで、場に落ち着きと一体感をもたらします。マシューさんの説明からは、フィジーの社会において、音楽と儀式、そして飲み物が密接に結びついている様子が伝わってきます。
中国文化やアニメ作品への憧れ
マシューさんは、中国文化のファンでもあります。特に、中国の伝統的な衣装に魅力を感じているといいます。色彩やデザイン、細かな模様に込められた意味に触れることで、歴史や価値観への関心も高まっているようです。
さらに彼は、中国のアニメ映画『Ne Zha 2』にも強い印象を受けたと話しています。ストーリーや映像表現を通じて、中国の物語世界に触れた経験は、若い世代が文化を超えてつながる一つのきっかけになっています。フィジーの若者が中国の作品を楽しみ、中国の若者が太平洋の文化に興味を持つ。そうした双方向の関心が、将来の交流の土台になり得ます。
若い世代が見ている中国・フィジー・太平洋の未来
マシューさんは、中国とフィジー、そして太平洋地域全体の間で、より深い協力が進むことを願っていると語りました。その願いは、単に自国と中国の関係にとどまらず、太平洋という広い地域を視野に入れたものです。
彼のメッセージから見えてくるポイントは、次のように整理できます。
- 外交ニュースの背景で、若い世代が関係の深化を望んでいること
- 歌や踊り、伝統的な飲み物などの文化を共有し合うことで、互いへの理解が深まること
- アニメ映画や衣装などポップカルチャーが、国境を越えた関心を生み出していること
こうした視点は、政府間の会合だけでは見えにくい「人と人とのつながり」に光を当てています。今年5月の第3回中国・太平洋島しょ国外相会合のような場と、マシューさんのような若者の声が、両輪として地域の将来像を形づくっていくと言えるかもしれません。
私たちが受け取れるヒント
国際ニュースを追うとき、私たちはどうしても首脳会談や外相会合といった大きな出来事に目を向けがちです。一方で、フィジーのマシューさんのように、自分の文化を伝えながら他の国の文化にも関心を持つ若者の存在は、ニュースをより身近なものとして感じさせてくれます。
中国とフィジー、そして太平洋島しょ国の関係をめぐる動きは、これからも続いていきます。その過程で、文化や日常生活を通じた交流がどのように広がっていくのかを意識して見ると、同じニュースでも違った意味が浮かび上がってきます。
日々の会話やSNSで国際ニュースを共有するとき、外交の場面だけでなく、そこで暮らす人びとの声や文化にも目を向けてみる。その小さな一歩が、遠い地域との距離を少しだけ縮めてくれるのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








