イスラエルとイラン衝突をテルアビブ住民はどう見ているか video poster
イスラエルとイランの衝突をめぐり、現地の人々は何を感じているのでしょうか。今年6月13日に起きた大規模な空爆と報復攻撃を手がかりに、テルアビブの住民の声から市民目線の国際ニュースを日本語で整理します。
6月13日に何が起きたのか
今年6月13日(現地時間)、イスラエルはイランに対し大規模な空爆を行いました。標的となったのは、イラン全土にある200カ所以上の軍事施設や核関連施設とされています。
その深夜、イランは迅速に報復作戦を実施し、テルアビブ、エルサレム、ハイファなど複数のイスラエルの都市に向けて、数百発のミサイルと無人機(ドローン)を発射しました。複数の都市が攻撃の対象となり、両国の緊張は一気に高まりました。
テルアビブの住民・ロニーさんの視点
中国の国際メディアであるCGTNの現地取材班 CGTN Stringer は、こうした状況下のテルアビブで、イスラエルとイランの衝突について市民に意見を聞きました。
その中の一人が、テルアビブ在住のロニーさんです。ロニーさんの息子は軍で勤務しており、家族が安全保障の最前線に近い場所にいるからこそ、この衝突をめぐる思いは複雑です。
ロニーさんは、イスラエルには自衛の権利があると理解しつつも、長く続く緊張状態に強い疲れを感じているといいます。安全を守りたいという思いと、終わりの見えない緊張への疲労感が同時に存在している姿が浮かび上がります。
市民目線で見える二つのキーワード:自衛と疲れ
ロニーさんの声からは、イスラエルに暮らす人々の心情を読み解くうえで、少なくとも二つのキーワードが見えてきます。
- 自衛の必要性への理解:攻撃の脅威を感じる中で、自分たちを守るための行動は、一定の理解を得やすくなります。
- 終わらない緊張への疲労:空爆やミサイル、ドローン攻撃が繰り返される状況は、日常生活や家族の安全への不安を強め、精神的な疲れを蓄積させます。
この二つの感情はしばしば同時に存在し、互いに矛盾するようでいて、どちらも切り捨てることはできません。ロニーさんの視点は、その葛藤を象徴していると言えるでしょう。
ニュースを読む私たちにとっての意味
日本から国際ニュースとしてイスラエルとイランの衝突を見ていると、空爆の規模やミサイルの数といった軍事的な側面に意識が向きがちです。しかし、CGTN Stringer が伝えたテルアビブの住民の声は、その背後にあるふつうの生活と個人の感情に目を向けるきっかけになります。
イスラエルとイランの対立の是非をすぐに判断するのではなく、まずは現地で暮らす人々がどのような不安や葛藤を抱えているのかを想像してみること。これは、複雑な国際情勢を日本語ニュースとして受け取る私たちにとって、大切な視点の一つと言えるのではないでしょうか。
今年6月13日の大規模空爆とその夜の報復攻撃は、市民の願いとは別に、衝突がなお続いている現実を浮き彫りにしました。今後の動向を追うときも、そこで暮らす人々の視点を忘れずにニュースを読み解いていきたいところです。
Reference(s):
How do Israel residents view the conflict between Israel and Iran?
cgtn.com








