NYで「No Kings」抗議デモ トランプ大統領の軍事パレードと同日に video poster
米ニューヨークで、トランプ政権に異議を唱える「No Kings(王はいらない)」と名付けられた抗議デモが行われ、同じ日にワシントンD.C.では米陸軍創設250周年を祝う軍事パレードが実施されました。大統領の誕生日と重なったこの一日は、今の米国政治を象徴する光景として注目されています。
ニューヨークで広がった「No Kings」抗議デモ
現地時間の土曜日、ニューヨーク市とその周辺地域で「No Kings」と名付けられた抗議デモが開かれました。これは、トランプ政権に対する全米規模の抗議行動の一環です。
「No Kings」というスローガンには、大統領が王のような存在になってはならないという、権力の集中への警戒感が込められていると受け止められています。参加者たちはこの言葉を掲げながら、政権のあり方に疑問を投げかけました。
ワシントンD.C.では軍事パレード 米陸軍250周年とトランプ氏の誕生日
同じ頃、首都ワシントンD.C.では米陸軍の創設250周年を記念する軍事パレードが行われました。この日はドナルド・トランプ大統領の79歳の誕生日でもあり、祝賀ムードと軍事色が重なる一日となりました。
軍事パレードと「No Kings」デモが同日に実施されたことは、権力を称えるイベントと、それに対して批判的な市民の声が街頭で響き合う、象徴的な構図を生み出しています。
街頭で聞いた市民の声──移民へのまなざし
このデモの様子を取材するため、中国国際テレビ(CGTN)の記者はニューヨークの街頭に出て、参加者に話を聞きました。
参加者の一人であるジェローム・アダムズさんは、取材に対し次のように語りました。
私の一番の懸念は、この国により良い生活を求めてやってきた人々が、不当に扱われていることです。
アダムズさんは、この国に新しい人生を求めてやって来た人々が、尊厳を持って扱われていないと感じ、その状況への懸念からデモに加わったと話しました。移民やその家族がどのように扱われるべきかは、トランプ政権への評価を分ける大きな争点の一つとなっています。
デモが投げかける問い
「No Kings」デモに込められたメッセージには、次のようなテーマが重なって見えます。
- 大統領の権限や政治手法に対する監視と批判
- 移民を含む弱い立場の人々の権利と尊厳を守ってほしいという訴え
- 軍事パレードのような力の誇示よりも、社会の包摂や対話を重視してほしいという願い
こうした街頭での抗議行動は、選挙での一票だけでは表現しきれない不安や違和感を可視化する場でもあります。現代の米国では、政治的な立場の違いが社会の分断と結びついて語られることも多く、デモはその緊張感を映し出す鏡のような役割を担っています。
日本の読者がこのニュースから考えられること
今回の抗議デモは米国内の出来事ですが、民主主義や移民政策、権力と市民社会の関係といったテーマは、日本にとっても無関係ではありません。
日本の読者にとって、次のような論点を考えるきっかけになりそうです。
- 強いリーダーシップと権力の集中、その境目をどう見極めるか
- 移民や外国にルーツを持つ人々を、社会の一員としてどう受け入れていくか
- 政治に不安や違和感を覚えたとき、市民はどのような方法で声を上げられるのか
遠く離れたニューヨークの街頭で響いた「No Kings」という言葉は、どの国でも繰り返し問われる「権力と市民の距離」をめぐるテーマと重なります。2025年の今、世界の動きを日本語で追う私たちにとって、このニュースは自分たちの社会のあり方を静かに見直すヒントを与えてくれます。
Reference(s):
cgtn.com








