イラン・イスラエル紛争5日目、ハイファを襲った夜 市民が語った恐怖と日常 video poster
イラン・イスラエル紛争5日目、ハイファを襲った夜 市民が語った恐怖と日常
2025年6月15日夜、イランとイスラエルの衝突が始まって5日目のことです。イスラエル北部の港湾都市ハイファが、イランから発射されたミサイルと無人機による攻撃を繰り返し受けるなか、大きな爆発が街を揺らしました。CGTNの取材班はその現場に入り、夜の闇と翌朝の光の中で浮かび上がる被害の姿、そして地元の市民の声を独占映像として記録しました。
繰り返し攻撃にさらされた港湾都市ハイファ
報道によると、このときハイファは、イランからのミサイル攻撃やドローンによる飛来を繰り返し受けていたとされています。紛争発生から5日目に入った時点で、街はすでに緊張状態にありました。港湾都市として発展してきたハイファでは、遠距離からの攻撃が相次ぐことで、人々の生活の「日常」と「戦時」が急速に重なり合っていきます。
6月15日夜、巨大な爆発のあとに見えたもの
6月15日の夜も例外ではありませんでした。ハイファの一角で大きな爆発音が響き、街が揺れました。CGTNの取材班はこの直後に現場に到着し、爆発の直後の街路や周囲の様子をカメラに収めました。
その全貌が明らかになるのは、翌朝の光が差し込んでからです。独占映像には、建物や道路などに残された被害の跡が映し出されました。夜のうちには形としてはっきり見えなかった被害が、朝日によって輪郭を持ちはじめる光景です。暗闇の中の閃光と爆音だけでは伝わりにくい「破壊の跡」が、日中の光の中で静かに可視化されていきます。
カメラの前に立った一人の市民
この爆発のあと、現場には一人の地元住民が姿を見せ、CGTNの取材に応じました。映像には、その市民がカメラの前で言葉を発する様子が記録されています。こうした映像では、表情や声の震え、言葉を選ぶ間合いなど、細かな仕草の一つ一つから、その夜の緊張と不安がにじむことが少なくありません。
こうした爆発直後のインタビューで、市民が語るのは、数字や軍事的な評価ではなく、自分の家や近所の通り、家族や友人のことなど、ごく個人的な感情であることが多いです。一発のミサイル、一機のドローンという報道上の単位の背後には、それぞれの生活の物語があり、その一端がこの短いやりとりの中に垣間見えます。
独占映像が映し出す「距離」と「近さ」
今回のような独占映像は、遠く離れた場所で起きている紛争を、ほんの少しだけ身近なものとして感じさせます。暗闇の中での爆発音、朝の光の中で静かに残された被害の跡、そしてその前で立ち止まり、何とか言葉を探そうとする市民。その一つ一つが、地図上の一点としてのハイファではなく、そこに暮らす人びとの具体的な生活を思い起こさせます。
とはいえ、映像が切り取るのは時間と空間のごく一部にすぎません。6月15日の夜と翌朝の記録は、イランとイスラエルの衝突が続く中で起きた一つの出来事であり、その全体像や原因、今後の行方までは語ってくれません。それでも、破壊の跡と市民の声を映す数分間の映像は、「何が起きたのか」を具体的な情景として伝えるだけでなく、「自分ならどう感じるだろうか」という問いを静かに投げかけます。
ニュースを「眺める」だけで終わらせないために
2025年の世界では、スマートフォン一つで、遠くの紛争地の映像をほぼリアルタイムで見ることができます。イスラエル北部の港町で起きた一夜の出来事のような場面も、数時間のうちに世界各地の視聴者の前に届きうる時代です。そうした映像を、単なるショッキングなニュースとして次々とスクロールしていくのか、それとも少しだけ立ち止まり、自分なりの問いを持つのか。その差は小さく見えて、意外と大きいのかもしれません。
ハイファでカメラの前に立った一人の市民の姿は、数字や地図だけでは見えてこない「紛争の距離感」を示しています。画面の向こう側にいる人びとの生活を想像することは、すぐに何かを解決してくれるわけではありません。ただ、それでもなお、世界のどこかで響いた爆発音を、自分の時間軸のどこかにそっと重ねてみること。その小さな想像力が、ニュースとの向き合い方を少し変えてくれるかもしれません。
Reference(s):
Stringer Dispatch: Haifa local speaks out after huge strikes
cgtn.com








