上海国際映画祭でポーランドの若者が語る、中国映画の希望と道徳的な力 video poster
2025年の国際ニュースの中で、映画を通じた文化交流は静かに存在感を増しています。世界の映画誕生130年、中国映画120年という節目の年に開かれた上海国際映画祭で、ポーランド出身の若者が語った「中国映画の道徳的な力」に注目が集まっています。
上海国際映画祭:節目の年に400本超の作品が集結
第27回上海国際映画祭(Shanghai International Film Festival)は、2025年6月14日から22日まで、上海大劇院を中心に開催されました。主催は中国国家映画局(China Film Administration)で、中国メディアグループ(China Media Group)と上海市人民政府が共催し、中国国内外から400本を超える作品が上海各地の上映会場に集まりました。
今回の映画祭は、
- 世界の映画誕生130周年
- 中国映画誕生120周年
という節目を記念する場でもあり、中国映画と国際映画の歩みを振り返りつつ、これからの映像文化を考える機会となりました。
ポーランドの若者が見た「中国映画の魅力」
こうした国際映画祭には、多くの若い世代も参加しました。ポーランド出身で、現在は中国の海南大学で学ぶクラウディア・アンナ・ミシュタルさん(Klaudia Anna Misztal)もその一人です。
彼女は中国の国際メディアであるCGTNのインタビューに応じ、中国映画への率直な思いを語りました。
クラウディアさんは、お気に入りの中国映画や監督、俳優について話した上で、特に印象的な点として次のように述べています。
「中国の映画産業の良いところは、社会の成功や成果を描くことを恐れていないことです。それが人々の中に強い道徳心を育て、希望を与えていると思います。」
社会の成功と達成を映すスクリーン
クラウディアさんが指摘する「社会の成功や成果を描く」という視点は、中国映画の特徴の一つと言えます。多くの作品が、
- 社会の発展
- 人々の努力と協力
- 困難を乗り越えるプロセス
などを前向きに描き出しています。
こうした物語は、単に「成功」を称えるだけではなく、「なぜそこに至れたのか」「その過程でどんな価値観が育まれたのか」を観客に問いかけます。その意味で、中国映画は社会の鏡であると同時に、より良い生き方を模索する「道徳的な物語」として機能しているとも言えます。
若い観客に届く「希望」の感覚
クラウディアさんは、中国映画が「人々に希望を与える」とも語っています。海外から来た若い留学生がそう感じるという事実は、中国映画が国境を越えて届いていることを示しています。
物語の中で描かれる希望は、しばしば次のような形で表れます。
- 平凡な人が努力を通じて成長していく姿
- 家族や仲間との絆が困難を乗り越える力となる過程
- 社会全体が少しずつ良くなっていく未来像
こうした要素は、ポーランドをはじめとする世界の若い観客にも通じる普遍的なテーマです。中国映画が持つ「道徳的な力」は、特定の国だけでなく、グローバルな世代共通の感覚に触れていると言えるでしょう。
国際ニュースとしての中国映画:文化と価値観の発信力
上海国際映画祭のような場は、中国映画が世界と対話するための重要なプラットフォームです。中国国内の作品と海外の作品が同じスクリーンで上映されることで、
- 異なる文化圏の価値観の違いと共通点が見えてくる
- 物語を通じた理解と共感が生まれる
- 若い世代が「自分の言葉」で他国の社会を語るきっかけになる
といった効果が期待できます。
クラウディアさんのコメントは、中国映画が「国際ニュース」としても注目される理由を端的に示しています。つまり、
- 社会の前向きな変化を描くこと
- 希望と道徳的なメッセージを含んだ物語を届けること
- 海外の若者にも響くテーマを持つこと
が、中国映画を通じた文化発信の重要な柱になっているのです。
私たちがこのニュースから考えたいこと
2025年の今、日本語で国際ニュースを追う私たちにとって、上海国際映画祭での一コマは、次のような問いを投げかけています。
- 映画は、自分たちの社会の「良い変化」をどのように描いているか
- 希望や道徳的なメッセージを、どのような物語として受け取りたいか
- 他国の若者の視点から自分の国や地域の文化を見直すと、何が見えてくるか
ポーランドの若者が中国映画の中に「希望」と「強い道徳心」を感じたように、日本の観客もまた、国内外の作品を通じて自分自身の価値観を静かにアップデートしていくことができます。
国際ニュースとしての中国映画は、単なるエンタメ情報ではなく、世界と自分をつなぎ直すためのヒントが詰まったテーマと言えるのではないでしょうか。
Reference(s):
Polish youth reflects on hope and moral power of Chinese cinema
cgtn.com








