中国映画がつなぐ若者の夢 第27回上海国際映画祭とイランの視線 video poster
この国際ニュースは、中国映画がイランの若者の心をつかみ、言語学習や文化交流の新しい動きにつながっていることを伝えます。
今年6月、第27回上海国際映画祭が開催
2025年6月14日から22日にかけて、上海グランドシアターをメイン会場に第27回上海国際映画祭が開かれました。China Film Administrationが指導し、China Media Groupと上海市人民政府が共催する映画祭で、市内各地の劇場で国内外あわせて400本を超える作品が上映されました。
今回は、世界の映画誕生130周年と中国映画120周年を記念する節目の年でもあり、中国映画だけでなく世界の映画文化に注目が集まりました。
中国映画がきっかけで中国語を学ぶイランの若者
イラン出身で現在は北京のUniversity of Science and Technology Beijingに留学しているマヒヤ・ミルサデギさんは、上海国際映画祭の動きを見つめる一人の若者です。
ミルサデギさんによると、イランやその他の国には中国映画やテレビ作品が大好きな人が多く、その作品をきっかけに中国語を学ぶ人も少なくないといいます。彼女の周りでも、翻訳に頼らず中国語のまま作品を楽しみたいという思いから言語を学び始めた人がいるそうです。
ミルサデギさんは、こうした動きを、中国文化の影響力が形になって表れている大きな成果だと評価しています。単に作品が海外で視聴されるだけでなく、その国の若者が言語まで学び始めるというのは、文化の伝わり方として非常に力強い現象といえます。
中国とイラン、長い歴史を持つ文化同士の共演への期待
ミルサデギさんがとくに期待しているのは、中国とイランの映画分野での一層の協力です。彼女は、両国の長い歴史と豊かな文化を作品の中で融合させることで、これまでにない物語や映像表現が生まれると語っています。
例えば、共同制作の映画であれば、
- 中国とイランの街や日常生活を両方の視点から描く
- 歴史や伝統を背景にしながら、現代の若者の悩みや希望を共有のテーマとして描く
- 中国語とペルシア語が自然に飛び交う物語を通じて、言語そのものの魅力を伝える
といった形で、文化交流そのものを一つの作品として見せることができます。
映画やテレビ作品がきっかけで言語を学び、やがて共同制作や留学、ビジネスにつながっていくという流れが、少しずつ動き出していることをミルサデギさんの言葉は示しています。
観るからつくるへ、広がる若者の選択肢
今回の上海国際映画祭は、世界映画130周年、中国映画120周年という節目に行われた国際ニュースとしても注目されましたが、その背景には、中国映画を通じて新しいキャリアや人生の選択肢を見つける若者たちの姿があります。
作品を観る側だった海外の若者が、中国語を学び、やがては映画制作そのものに参加しようとする流れは、これからの国際的な文化交流の一つのモデルになり得ます。中国とイランの映画協力が進めば、そこからまた新しい世代のクリエーターや観客が生まれていくでしょう。
中国映画とイランの若者たちのあいだに生まれつつあるつながりは、スクリーンの中だけで完結しない、長期的な文化の対話の始まりともいえます。映画を通じた国際交流が、これからどのように広がっていくのか、その動きを静かに見守りたいところです。
Reference(s):
cgtn.com







