5か月ぶりの支援物資に涙するガザ住民 現地が語る人道危機 video poster
今年6月26日、ガザで医薬品と食料を載せた支援トラックが倉庫に到着しました。約5か月ぶりの支援を前に、涙を流しながら物資を受け取る住民の姿が、現地の深刻な人道状況を映し出しています。
6月26日、倉庫に届いた支援トラック
2025年6月26日、ガザの倉庫に医薬品と食料を積んだトラックが到着しました。支援を待ちわびていた住民たちは、配給の順番を待ちながら、久しぶりに届いた物資に安堵と緊張が入り混じった表情を見せました。
同じ日、イスラエルは北部ガザに向かう検問所を再び閉鎖しました。きっかけとなったのは、支援物資を載せたトラックの上にマスク姿の男性たちがいる映像が出回ったことでした。
マスク姿の男性たちの役割をめぐる説明
映像の中でマスクを着け、一部は棒を手にした男性たちの姿は、支援物資が誰の手に渡るのかという懸念や憶測を呼びました。これに対し、ガザの部族指導者たちは、彼らは支援車列を守るための護衛だったと説明しています。
支援物資を安全に届けるためには、混乱を避け、物資を狙った略奪や妨害から守る必要があります。部族指導者によると、マスク姿の男性たちはその役割を担っていたとされています。
支援を待ち続けた住民の声
現地では、CGTNの取材者が配給の様子を撮影し、住民に現在の人道状況について話を聞きました。インタビューに応じた人々の言葉からは、続く衝突の中で日常生活を維持することの難しさがにじみ出ています。
夫と息子を失い、孤児を育てるガリアさん
ガザ在住のガリア・ヌワイジさんは、支援物資を受け取る際、感情を抑えきれない様子でした。取材に対し、彼女は「ほぼ5か月もの間、何の支援も受けられなかった」と語っています。
ガリアさんは、現在複数の孤児を育てている未亡人です。進行中の衝突の中で夫と息子たちを失い、自身と子どもたちの生活を支える手段をほとんど持たないまま、長い空白の5か月を過ごしてきました。ようやく届いた今回の支援は、生活のためだけでなく、「見捨てられていない」という実感をもたらすものでもあったといえます。
「物資は奪われていない」と語るアフメドさん
別の住民アフメド・アル=アクロクさんは、支援物資の車列を護衛した人々に対する感謝の思いを口にしました。同時に、ハマスが支援物資を掌握したという主張を否定しています。
アフメドさんは、護衛にあたった人々の存在があったからこそ、物資が必要とする人々のもとに届いたのだと強調しました。こうした証言は、支援物資の配分をめぐる情報が錯綜する中で、現場にいる住民の視点を伝えるものです。
2025年12月に振り返る、この出来事の意味
今回の取材は2025年6月26日の出来事を伝えたものですが、2025年12月現在も、ガザの人道状況は国際ニュースの重要なテーマであり続けています。続く衝突のもとで、最も影響を受けるのは、ガリアさんのような一般の住民や子どもたちです。
約5か月間支援を受けられなかったという証言や、物資の安全な配給をめぐる緊張感は、人道支援が「どれだけ届くか」だけでなく、「誰に、どのような形で届くのか」が問われていることを示しています。
現地の住民が語る言葉に耳を傾けることは、数字や地図だけでは見えない現実を知る手がかりになります。ガザをめぐる国際ニュースを追うとき、こうした一人ひとりの声を思い浮かべながら、自分ならどのような支援のあり方を望むかを考えてみることが求められているのかもしれません。
今回のガザ支援ニュースのポイント
- 2025年6月26日、ガザの倉庫に医薬品と食料を載せた支援トラックが到着
- トラック上のマスク姿の男性について、現地の部族指導者は「支援車列の護衛」だと説明
- ガリアさんは約5か月支援を受けられなかったと語り、支援到着の瞬間に涙を見せた
- アフメドさんは護衛への感謝を表し、ハマスが物資を掌握したという見方を否定
Reference(s):
After five-month wait, aid arrives in Gaza to emotional scenes
cgtn.com








