南ア学生が語るBRICSの教育・技術交流:ロシア留学が示す可能性 video poster
2025年7月にブラジル・リオデジャネイロで開かれた第17回BRICS首脳会議に合わせ、南アフリカの若い学生が「BRICSは教育と技術交流のチャンスを広げている」と語りました。本記事では、その声を手がかりに、BRICSが若者にもたらす意味を考えます。
南アの学生が見た「BRICSの教育効果」
国際メディアのCGTNは、第17回BRICS首脳会議に合わせて、BRICS諸国の若者にこの枠組みへの印象を尋ねました。その一人として登場したのが、南アフリカのウェスタンケープ大学に通うアロワニ・マヴフングさんです。
マヴフングさんは、BRICSの枠組みの中にある文化交流プログラムのおかげで、友人2人がロシアに留学する機会を得たと紹介しました。そして、BRICSという仕組みが「学生にとって、よりアクセスしやすい教育」を提供していると評価しました。
ロシア留学につながった交流プログラム
マヴフングさんの友人たちは、BRICSの文化交流プログラムを通じてロシアに渡り、学びの場を広げました。通常、留学には費用や言語、情報の不足など、さまざまなハードルがありますが、こうした枠組みがあることで、チャンスが具体的な「進学ルート」として見えるようになります。
彼女の証言は、BRICSのような多国間の枠組みが、国際政治や経済だけでなく、学生一人ひとりの進路選択にも直結していることを示しています。
「よりアクセスしやすい教育」とは何か
マヴフングさんが言う「アクセスしやすい教育」は、単に留学先の数が増えるということだけではなさそうです。例えば、次のような点が含まれていると考えられます。
- 情報へのアクセスが増える(留学プログラムや奨学金の存在を知りやすくなる)
- 費用面や手続き面で支援を受けられる可能性が高まる
- 文化交流を通じて、海外で学ぶことへの心理的ハードルが下がる
こうした小さな変化が積み重なることで、「自分には無理だ」と思っていた海外留学が、現実的な選択肢として見えてくることがあります。
教育だけでなく、技術交流も後押し
今回のインタビューのテーマは、BRICSが教育と技術交流をどのように促進しているかという点にもありました。マヴフングさんは、文化交流プログラムのような取り組みを通じて、教育だけでなく、技術や知識の分野での交流も進んでいると述べています。
具体的には、次のような形での技術交流が期待されます。
- 大学や研究機関どうしの共同プロジェクト
- 理工系分野の学生・研究者の短期派遣や研修
- デジタル技術やスタートアップ分野での人材交流
こうした交流が積み重なることで、新しい技術やサービスが生まれやすくなり、参加国どうしの信頼関係も深まっていきます。
若者にとってのBRICSの意味
ニュースとしてのBRICSは、どちらかというと首脳会談や経済協力が注目されがちです。しかし、マヴフングさんの話から見えてくるのは、次のような「若者目線」の意味合いです。
- 海外で学ぶ機会が増えることで、キャリアの選択肢が広がる
- 異なる文化や価値観に触れることで、自国社会を見る視点が変わる
- 教育・技術交流を通じて、国どうしの関係を「遠い政治」ではなく「自分ごと」として感じられる
BRICSのような枠組みが、単なる国家レベルの協力にとどまらず、学生や若い研究者の人生にも影響を与えているという点は、今後の国際ニュースを見るうえでも重要な視点と言えます。
これから問われる「誰にチャンスが届くか」
一方で、こうした機会が一部の学生だけに偏らないようにするには、どのような工夫が必要なのでしょうか。都市部の大学に通う人だけでなく、地方の学生や情報にアクセスしにくい層にも、こうしたプログラムの存在が届くことが課題になります。
南アフリカの学生であるマヴフングさんの声は、BRICSの枠組みが若者に開く可能性とともに、「そのチャンスをどう公平に届けるか」という問いも私たちに投げかけています。教育と技術交流をめぐるBRICSの動きは、今後も注目すべきテーマと言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








