エジプトの若手監督が描くBRICS映画協力の未来 video poster
2025年7月にブラジル・リオデジャネイロで開かれた第17回BRICS首脳会議の場で、エジプトのZ世代映画監督アフメド・アラーさんが語った「映画を通じたBRICS協力」のビジョンが注目されています。国際ニュースとして報じられることの多いBRICSを、文化と若者の視点から捉え直す試みです。
第17回BRICS首脳会議と若者の声
2025年7月6〜7日、第17回BRICS首脳会議がブラジルのリオデジャネイロで開催されました。このタイミングにあわせて、中国の国際メディアCGTNはBRICS諸国から若者を招き、BRICSの枠組みについての視点を共有してもらいました。その若者の一人として登場したのが、エジプト出身の新進気鋭の映画監督アフメド・アラーさんです。
エジプトのZ世代監督、アフメド・アラーさん
アフメド・アラーさんは、エジプト出身の若手映画監督であり、Z世代を代表するクリエイターです。彼は、インドや中国、ブラジルなどの映画制作者と協力し、国境や文化の壁を越えた作品づくりに強い意欲を示しています。そうした姿勢は、既存の枠にとらわれないクロスカルチュラル(異文化横断型)の作品につながっていきそうです。
BRICS協力枠組みを生かした越境映画構想
アフメドさんは、BRICSの協力枠組みを通じて、革新的でクロスカルチュラルな映画を生み出したいと考えています。異なる国や地域の監督・脚本家・俳優が一つの作品に集うことで、これまでになかった視点やストーリーが立ち上がる可能性があります。
こうした国際共同制作が進めば、次のような表現も現実味を帯びてきます。
- 異なる文化や価値観を持つ登場人物を同じ物語の中で描く
- 複数の国で撮影し、それぞれの街や生活のリアルな姿を伝える
- 若者のキャリアや都市と地方の格差など、共通する社会課題を国をまたいで描き出す
若手クリエイターのための共同組織を提案
アフメドさんは、映画制作だけでなく、その土台となる人と人とのつながりを強める仕組みの必要性も訴えています。BRICSの協力枠組みのもとで、文化と学術交流に特化した共同組織をつくるべきだと提案しているのです。
この組織は、若いクリエイターが国境を越えて出会い、学び合い、協働できる場を提供することを目指します。もし実現すれば、例えば次のような取り組みが考えられます。
- 映画やメディアをテーマにしたワークショップや合宿
- 学生や若手研究者の短期留学や交換プログラム
- 国際共同制作プロジェクトへの資金やメンターによる支援
- オンラインでのピッチイベントや作品上映会
文化交流がもたらすソフトなつながり
映画や音楽などの文化は、ときに外交や経済よりもやわらかな形で人と人、国と地域を結びつけます。アフメドさんの構想は、BRICSという協力の枠組みを、若者主体の文化交流と創造の場としても活用しようとするものです。
異なる背景を持つ若者がともに作品をつくる過程で、お互いの社会や価値観への理解が深まり、固定観念や偏見が和らいでいくことも期待できます。ニュースでは見えにくい日常の感情や葛藤が、スクリーンを通じて共有されるからです。
日本の読者への問いかけ
日本はBRICSには参加していませんが、アフメドさんのビジョンは、日本の映画や映像、アートの世界とも無関係ではありません。アジアやアフリカ、南米など、多様な地域の若い制作者と協力し、共通するテーマをどう描いていくのかは、日本のクリエイターや視聴者にとっても大きな課題です。
国際ニュースとしてBRICSを眺めるだけでなく、その枠組みを通じて生まれつつある若者のネットワークや文化プロジェクトに目を向けることで、世界を見る角度は少し変わってきます。通勤時間やスキマ時間にこうした動きを追いかけてみることは、自分自身の視点をアップデートする小さなきっかけになるかもしれません。
2025年7月の第17回BRICS首脳会議からしばらく時間がたった今、アフメドさんが描く映画協力と文化交流の構想がどこまで実現していくのかが注目されます。newstomo.comでは、BRICSをめぐる国際ニュースとともに、こうした若者発の動きも引き続き追っていきます。
Reference(s):
cgtn.com








