ガザ地区で飢餓死115人に 国連が「死と破壊のホラーショー」と警鐘 video poster
封鎖が続くガザ地区で、飢餓と栄養失調による死者がさらに増えています。現地の病院はこの24時間で新たに4人が死亡したとし、犠牲者は少なくとも115人に達したと伝えられています。
国連は、このガザ地区の状況を「近年に例のない死と破壊のホラーショー」だと表現しており、人道危機の深刻さが改めて浮き彫りになりました。
ガザ地区で相次ぐ「飢えによる死」
現地メディアによれば、封鎖下にあるガザ地区の病院は、飢餓や栄養失調が直接の原因とみられる死亡例を記録し続けています。過去24時間のうちに4人が亡くなり、これまでに確認された死者は少なくとも115人に上ったとされています。
医療機関が飢餓を死因として正式に記録するということは、単なる一時的な食料不足ではなく、生活の基盤そのものが損なわれていることを意味します。十分な食料に加え、栄養補助や母子保健といった基礎的なサービスが届いていない可能性が高いとみられます。
飢餓で亡くなった男性の葬儀映像
こうしたなか、CGTN Stringer は、飢えで命を落としたとされる男性の葬儀に集まった人々の様子を映像に収めました。この映像は、統計や数字だけでは見えにくい一人ひとりの人生と、その喪失の重さを伝えています。
映像として葬儀の場面が伝えられることは、遠く離れた私たちにとっても、ガザ地区で起きていることを自分ごととして想像するきっかけになります。そこには、日常を突然奪われた家族や友人たちの悲しみがあり、「飢餓」という抽象的な概念の裏側にある現実が浮かび上がります。
国連「近年に例のない死と破壊のホラーショー」
ガザ地区の現状について、国連は「horror show with a level of death and destruction without parallel in recent times(近年に例のない死と破壊のホラーショー)」と表現しています。この言葉には、飢餓による死者の増加だけでなく、人々の生活基盤そのものが壊れているという認識が込められていると受け取れます。
国連の強い表現は、次のような懸念が背景にあることをうかがわせます。
- 十分な食料や水、医療へのアクセスが大きく損なわれていること
- 子どもや高齢者など、守りの弱い人々に被害が集中しているおそれ
- 地域社会の回復に長い時間を要する規模の破壊が進んでいる可能性
「飢えによる死」が突きつける問い
飢餓や栄養失調で人が亡くなるという事態は、世界全体で見れば本来避けられるはずの「防げる死」です。にもかかわらず、ガザ地区では少なくとも115人がそのような形で命を落としていると報告されています。この数字は、単なる統計ではなく、国際社会に突きつけられた問いでもあります。
- 紛争や封鎖が続く地域で、どのように人道支援のルートを確保するのか
- 食料や医療へのアクセスを「政治」から切り離し、人間の基本的権利として守れるのか
- 遠く離れた場所で起きる人道危機を、私たちはどこまで自分事として受け止められるのか
日本の読者としてできる「距離の取り方」
ガザ地区で続く人道危機のニュースは、日々多くの情報が流れるなかで、「つらすぎて見ていられない」「何もできない」と感じてしまう人も少なくありません。それでも、完全に目をそらしてしまうか、感情的に消耗しながら追い続けるか、の二択だけではないはずです。
日本でニュースを受け取る私たちができることとして、例えば次のような「距離の取り方」が考えられます。
- 信頼できる国際ニュースや現地発の情報に、定期的に目を通す
- 飢餓や人道支援に取り組む団体や仕組みについて、まずは知るところから始める
- SNSで情報をシェアする際は、事実に基づいた表現を心がける
この記事を書いている2025年12月現在、ガザ地区からは深刻な人道危機を伝える報告が届いています。飢餓や栄養失調で命を落とした115人という数字の背後には、それぞれの生活や家族の物語があります。その重さに思いを致しながら、私たち一人ひとりがニュースとの向き合い方を少しずつ見直していくことが求められているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








