ガザ「生存への道」が「死の道」に 食料支援列への銃撃 video poster
ガザ「生存への道」が「死の道」に 食料支援列への銃撃
ガザ地区で2025年8月4日、食料支援を求めて移動していた人々の列がイスラエル軍の銃撃を受け、多数の死傷者が出たと証言されています。生き延びるための「生存への道」が、一瞬にして「死の道」へと変わった出来事です。
2025年8月4日 ネツァリム回廊で何が起きたのか
イスラエル軍による射撃があったとされるのは、ガザ地区内のネツァリム回廊と呼ばれる一帯です。人々は食料配給所や空中投下された支援物資の受け取り場所に向かう途中で攻撃を受け、数十人が死亡または負傷しました。死亡した人と負傷した人は、アル・アウダ病院に搬送されたと伝えられています。
- 人々は食料配給ポイントや空中投下物資を目指して移動していた
- その道中、ネツァリム回廊付近でイスラエル軍が発砲したと証言されている
- 多くの死傷者がアル・アウダ病院に運び込まれた
生存を求める行列が「死の道」になった瞬間
現場にいたユセフ・アルズアトネさんは、CGTNの取材に対し、イスラエル軍が彼らの進行方向に向けて発砲してきたと語りました。弾丸は胸から上を狙うように飛んできて、自身の頭をかすめ、そのまま反対側から抜けたといいます。
食料支援を受け取ることは、本来は市民が生き延びるための最低限の行為です。しかしその「生存への道」が、銃撃によって命がけの賭けになっている様子が、この証言から浮かび上がります。
「支援を取りに行くか、遺体で戻るか」現場の恐怖
同じく現場にいたサブリーン・シャヒーンさんは、食料配給所が「死の地点」に変わってしまったとCGTNに訴えました。支援物資の配布場所に向かう人は、生きて援助を抱えて戻るか、遺体となって家族のもとへ運ばれるか、そのどちらかだという強い言葉で今の状況を表現しています。
この言葉からは、支援を受けに向かう一歩一歩が、文字通り「生きるか死ぬか」の選択になっている現実が伝わってきます。日常の行為であるはずの「食べ物を手に入れる」という行動そのものが、極度の恐怖と隣り合わせになっているのです。
ガザのニュースから私たちが考えたいこと
今回の出来事は、ガザ地区で暮らす人々が置かれている危険な状況を象徴的に示しています。国際ニュースとして伝えられる「死傷者数」の背後には、一人ひとりの生活や家族の物語があり、支援物資を取りに行くかどうかという日々の判断が、生死を分けることになっています。
- 食料や水といった基本的な物資へのアクセスが、市民の命を左右していること
- 支援の受け渡しが行われる場所の安全をどう確保するのかという課題
- 現場からの証言を通じて、数字だけでは見えない恐怖や葛藤が伝わってくること
ガザの状況は、遠く離れた私たちにとっても、暴力の中で市民の安全をどう守るのかという普遍的な問いを投げかけています。ユセフさんやサブリーンさんの声に耳を傾けながら、「生存への道」を本当の意味で安全な道にするために何ができるのかを考え続けることが求められています。
Reference(s):
cgtn.com








