国連80周年、ポルトガルの若者が語る教育の公平性と中国との学び合い video poster
2025年に創設80周年を迎えた国際連合を背景に、ポルトガル出身の若者ラファエラさんが、教育の公平性について静かに、しかし力強くメッセージを発信しました。国際メディアCGTNのビジュアルストーリーテリング企画「One Home: Shared Future」に登場し、中国での学びと教える経験を通じて、質の高い教育が国境や文化の壁を越える力を語っています。
国連80周年と若者の「未来へのストーリー」
2025年、国連は創設から80年という節目を迎えました。このタイミングに合わせて、CGTNは世界各地の若者と協力し、「One Home: Shared Future」というビジュアルストーリーテリング企画を立ち上げています。映像や物語を通じて、人類の未来にどんな社会を望むのか、その率直な声を共有するプロジェクトです。
ラファエラさんの動画は、その中でも「教育」をテーマにした一編です。自身の教育の歩みを振り返りながら、質の高い学びの機会があれば、地理的な距離や文化の違いを乗り越えられることを示そうとしています。
ポルトガルから中国へ:言葉がひらく新しい日常
中国語を学ぶことで見えた世界
ラファエラさんは、ポルトガルで学んだあと、中国語の習得に力を注いできました。中国語を身につけたことで、中国での生活により深く関わることができるようになり、授業や友人との会話、街でのやり取りまで、日々の体験が一気に広がったといいます。
言葉を理解できるかどうかは、単に情報量の問題にとどまりません。その社会の空気やユーモア、人々の価値観をどれだけ肌で感じ取れるかにも直結します。ラファエラさんにとって中国語の学びは、「遠い国」だった中国を、「自分が暮らし、関係を築く場」へと変えていくプロセスでした。
ポルトガル語を教え、中国の学生の視野を広げる
一方で、ラファエラさんは中国の学生にポルトガル語を教える役割も担っています。ポルトガル語を学ぶことで、学生たちはポルトガルだけでなく、ポルトガル語圏の歴史や文化、音楽や映画など、多様な世界へアクセスできるようになります。
彼女は、教室での対話を通じて、中国の学生たちが自分の将来や世界とのつながりを新しい角度から考え始める姿を見てきました。言語教育が、単なるスキル習得ではなく、他者への想像力と自分自身の可能性を広げるきっかけになる――その現場を体感しているのです。
教育の公平性がもたらす「架け橋」
ラファエラさんのストーリーの核心にあるのは、「誰もが質の高い教育にアクセスできる社会をどう実現するか」という問いです。彼女は、自身の経験を通じて、教育が地理的な距離や文化の違いを埋める架け橋になりうることを示しています。
十分な学びの機会があれば、ある人は外国語を通じて異なる文化に飛び込み、別の人はオンライン授業を活用して世界の大学の講義に触れられます。逆に、その機会がなければ、経済的な理由や生まれ育った場所によって、将来の選択肢が大きく制限されてしまいます。
ラファエラさんは、国連が世界の教育を前進させるために続けてきた取り組みにも触れながら、「この流れを止めることなく、さらに協力を深めていく必要がある」と呼びかけています。教育は単独の国や地域だけではなく、国際機関、政府、学校、そして学ぶ一人ひとりが、共に支えていくものだという視点です。
インクルーシブで平等な教育に向けたキーワード
ラファエラさんのメッセージから浮かび上がる「インクルーシブで、公平で、刺激的な教育」を実現するためのヒントを、いくつかのキーワードに整理してみます。
- 地理や所得に左右されない「学びの機会」へのアクセス
- 複数の言語や文化に触れることで生まれる相互理解
- 教える側と学ぶ側が対等に対話する、双方向型の授業
- オンライン講座やデジタルツールを活用した柔軟な学び方
- 国や地域を越えた協力による奨学金や交換プログラムの充実
こうした要素が組み合わさることで、「一部の人だけの教育」ではなく、「誰もが参加できる教育」に近づいていくことが期待されます。
視聴者への問いかけ:あなたの「学びの物語」は?
今回の動画で印象的なのは、ラファエラさんが自分の経験を語るだけでなく、「これからの教育をどうしたいか」という問いを視聴者にも投げかけている点です。質の高い教育をめぐる課題は、遠くの国際会議の話ではなく、私たち一人ひとりの進路選択や学び方とも直結しています。
例えば、
- 自分が持っている知識や言語を、周囲の人と分かち合う
- オンラインで異なる国や地域の授業やイベントに参加してみる
- 教育支援に取り組む団体やプロジェクトに関心を向けてみる
といった小さな行動も、教育の公平性を広げる一歩になりえます。国連80周年を迎えた2025年という節目に、自分自身の「学びの物語」と、世界の学びの未来を重ねて考えてみるきっかけになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








