イスラエルのガザ掌握計画に非難 住民「家で死ぬ方がまし」 video poster
イスラエルのガザ掌握計画に非難 現地住民が訴える「限界」
イスラエルの安全保障閣議が2025年8月8日に承認したガザ市と周辺地域の「掌握」計画に対し、ガザの人々が強く抗議し、人道危機の深刻化を訴えています。国際ニュースとしても注目されるこの動きは、すでに厳しい状況に置かれてきたガザ地区に、さらなる不安と緊張をもたらしています。
8月8日に承認された「ガザ市掌握」計画とは
8月8日、イスラエルの安全保障閣議は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が提案した、軍がガザ市とその周辺地域を「掌握(テイクオーバー)」する計画を承認しました。この決定は直後から国際社会の強い非難を招き、すでに危機的とされてきたガザ地区の人道状況が、さらに悪化するのではないかという懸念を呼び起こしました。
2025年12月8日現在、この計画をめぐる議論は続いており、ガザの住民にとっては日常の安全や生活の見通しに直結する問題となっています。
「状況は完全に崩壊した」ガザからの証言
ガザに暮らすバドル・アブ・アスリフさんは、イスラエルがガザ地区の「完全な掌握」を宣言して以来、状況は「完全に崩壊した」と語ります。計画の発表そのものが、住民にとっては新たな恐怖の始まりであり、今後何が起きるのか見通せない不安が広がっているといいます。
アブ・アスリフさんの言葉は、ガザの人々が置かれている現実が、すでに限界に達しつつあることを示しています。
「家で死ぬ方がまし」避難を拒む決意
別の住民、サアディ・サイード・カリムさんは、避難を繰り返す生活に強い拒否感を示しています。彼は「私は自分の家を離れない。ここは私の家だ。私たちは一度は家を出たが、もう二度としない。家で死ぬ方が、路上で死ぬよりましだ」と語りました。
この言葉には、どこへ逃げても安全が保証されないのではないかという恐怖の中で、「動くこと」そのものが大きなリスクになっているというジレンマが表れています。ガザの多くの人々にとって、家を守ることと生き延びることが痛ましい形で天秤にかけられているのです。
国際社会の非難と「虐殺」への恐れ
イスラエルによるガザ市と周辺地域の掌握計画に対しては、国際社会から強い非難と懸念の声が上がっています。すでに極限状態にあるとされるガザの人道危機が、軍事的な圧力によってさらに悪化し、大規模な民間人犠牲、すなわち大量虐殺につながるのではないかという恐れが広がっています。
ガザの人々もまた、この計画が新たな虐殺につながらないことを強く願っています。しかし、その願いとは裏腹に、避難先の安全も確保されないまま、行き場のない不安だけが積み重なっているのが現状です。
私たちが押さえておきたい論点
今回のガザ掌握計画をめぐる動きを考えるうえで、次のような点が重要になってきます。
- 軍による「掌握」が、民間人の安全と人道状況にどのような影響を与えるのか
- ガザ住民が避難か滞在かという極端な選択を迫られている現実
- 国際社会の非難や懸念が、今後どのような行動や支援につながるのか
2025年12月の今も、ガザをめぐる情勢は不透明で、誰もが納得できる出口はまだ見えていません。ただ一つ確かなのは、ガザの人々が、これ以上の犠牲や虐殺を望んでいないということです。遠く離れた私たちも、国際ニュースとしての「ガザ」を消費して終わるのではなく、そこで生きる一人ひとりの声に耳を傾け続けることが求められています。
Reference(s):
Gazans condemn Israel's plan to take over Gaza and hope no massacres
cgtn.com








