ラテンアメリカで広がる中国ブランド人気 日常使いする「アンバサダー」たち video poster
メキシコやブラジルなどラテンアメリカの街角で、中国ブランドが日常生活にすっかり溶け込みつつあります。ある動画では、現地の人々がAliExpressやTemu、Sheinといった越境EC(国境をまたいだネット通販)で購入したお気に入りの中国ブランドを紹介し、その広がりが「アンバサダー」という言葉で語られています。
メキシコとブラジルの街角から見える変化
CGTNのストリンガー(現地映像提供者)は、メキシコとブラジルの住民に、ふだんどんな中国ブランドを使っているのかをインタビューしました。答えは、スマートフォンのアクセサリーから時計、ファッション、クルマまで、多岐にわたります。
インタビューに応じた人々は、それぞれの日常に溶け込んだモノを、カメラの前で自然体のまま見せています。そこから見えてくるのは、「特別な海外ブランド」ではなく、生活の一部としての中国ブランドの姿です。
AliExpressやTemu、Shein…越境ECが開く選択肢
動画の中で、多くのラテンアメリカの人々が挙げたのが、AliExpress、Temu、Sheinといった越境ECプラットフォームです。スマートフォン一つで海外の商品を注文できるサービスは、ラテンアメリカでも日常的な買い物の場になりつつあります。
こうした越境ECを通じて、利用者は国内では手に入りにくい商品や、価格と品質のバランスに納得できるアイテムを選び、日常生活に取り入れています。中国ブランドの商品が「身近な選択肢」として並び始めていることがうかがえます。
イヤホンからクルマまで 広がる中国ブランドの日常使い
インタビューでは、具体的なブランド名も次々と挙がりました。なかには、次のような使い方をしている人もいます。
- Huawei(ファーウェイ)のヘッドホンや時計を愛用している人
- Xiaomi(シャオミ)のスマートウォッチを評価する声
- Miniso(ミニソー)で日用品や雑貨を定期的に購入する人
- BYDやJACといった中国ブランドの自動車を所有する人
ブランドごとに用途はさまざまですが、共通しているのは「毎日使うもの」として選ばれている点です。音楽を聴く、時間を確認する、買い物を楽しむ、移動する——生活の基本的な行動の場面に、中国ブランドが静かに入り込んでいます。
日常のクチコミが生む「アンバサダー」効果
タイトルにある「アンバサダー」とは、特別に任命された公式の大使というよりも、「使って気に入ったモノを、自然と周りにおすすめする人」という意味合いに近いものです。
動画の中で見られるように、ラテンアメリカの人々は、自分が使っている中国ブランドの商品について、率直な感想や好みを語っています。こうした日常のクチコミや紹介が、結果として周囲の人々に影響を与え、ブランドの存在を広げていきます。
SNSが生活に根づいた今、友人や家族との会話はもちろん、オンラインでの発信もまた、ブランドとの距離を縮める重要な接点になります。ラテンアメリカのユーザーは、その意味で中国ブランドの「身近なアンバサダー」となっていると言えそうです。
日本の読者にとっての示唆
ラテンアメリカでの中国ブランドの広がりは、グローバル化やデジタル化が、私たちの消費スタイルをどう変えているのかを考えるきっかけになります。
- 国と国の経済関係が、日常のヘッドホンや時計、雑貨、クルマといった具体的なモノとして現れていること
- 越境ECというデジタルな仕組みが、遠く離れた地域同士を直接つなげていること
- 一人ひとりの利用者が、日常的なクチコミを通じてブランドのイメージを形づくっていること
日本でも、海外のプラットフォームやブランドを利用する機会は増えています。ラテンアメリカの人々がどのように中国ブランドを受け止め、生活に取り入れているのかを知ることは、自分の消費行動や情報の受け取り方を見直すヒントにもなりそうです。
ラテンアメリカの人々が日常生活の中で自然に中国ブランドを使い、その魅力を語る姿は、2025年のグローバルな消費の一断面と言えます。離れた地域同士を結ぶのは、外交や企業戦略だけではなく、一人ひとりの「これ、けっこういいよ」という素朴な声なのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








