国連80周年と若者の物語 韓国ブイロガーが語る「世界とつながる瞬間」 video poster
国連80周年と「One Home: Shared Future」キャンペーン
2025年、創設80周年を迎えた国連は、世界の若い世代とのつながりを意識した取り組みを進めています。その一つが、CGTNと協力して展開しているビジュアルストーリーテリング企画「One Home: Shared Future」です。国際ニュースの舞台で、若者が人類の未来への希望を自分の言葉と映像で発信することを後押しするキャンペーンです。
韓国のブイロガー・キム・ジョンウォンさんのストーリー
この企画の一環として登場したのが、韓国のブイロガー、キム・ジョンウォンさんです。オンラインで日常や考えを発信してきた彼女が、今回は「国連との出会い」をテーマに、自身の変化を語りました。
きっかけは、国連が制作したユニセフ(国連児童基金)の募金動画を視聴したことでした。その動画を通じて支援を必要とする子どもたちの姿に向き合ったキムさんは、ユニセフへの定期的な寄付を始めたといいます。この「小さな行動」が、世界を見る視点を大きく広げるきっかけになりました。
「遠いニュース」が自分ごとへと変わるまで
キムさんは、かつては戦争や飢饉(ききん)、難民危機といった国際ニュースを、「自分の暮らしからは遠いどこかの出来事」として受け止めていたと振り返ります。
しかし、国連の募金動画をきっかけにユニセフへの寄付を続ける中で、ニュースに映るのが単なる「事件」ではなく、そこで生きる人びとの「生活」なのだと感じるようになりました。今では、戦闘や災害の報道を見るとき、その地域の人びとの住まいや仕事、日常の不安や願いにまで思いを馳せるようになったといいます。
寄付がもたらした「内面的な成長」
キムさんにとって、定期的なユニセフへの寄付は、単なるお金の支援にとどまりませんでした。彼女は、この経験が自分の内面の成長につながったと語っています。
世界の出来事を「遠いニュース」として受け流すのではなく、そこで暮らす一人ひとりの現実として受け止めるようになったことで、国際問題への関心が高まり、「世界の一員としての責任感」を強く意識するようになったといいます。
この変化は、スマートフォンで絶えず情報に触れている私たちにとっても、どこか身近なテーマです。タイムラインを流れていく国際ニュースを、ただの情報か、それとも自分ごととして見るのか。その差が、世界との距離感を大きく変えていきます。
ビジュアルストーリーテリングの力
「One Home: Shared Future」キャンペーンは、CGTNと世界各地のコンテンツクリエイターが協力し、ビジュアルストーリーテリングという形で国際ニュースを伝え直そうとする試みです。
テキスト中心の記事に比べ、動画や写真を軸にしたストーリーテリングは、表情や空気感を含めた「現場の雰囲気」を伝えやすいという特徴があります。キムさんのように、一本の募金動画が寄付という行動を生み、その後のニュースへの向き合い方まで変えてしまうこともあります。
国連80周年という節目の年に、こうした若者主導のビジュアルストーリーが増えていくことは、「世界の課題」をより自分たちの言葉で語る土壌を広げていく試みといえるでしょう。
国連80周年を「自分の生活」とつなげる視点
国連が掲げる「One Home: Shared Future」というメッセージは、「世界は一つの家であり、その未来は共有されている」という発想を示しています。けれども、その言葉を自分の生活とどう結びつけるかは、一人ひとりに委ねられています。
大きな政策を動かしたり、多額の寄付をしたりしなくても、次のような小さな行動から、世界とのつながりを実感することはできます。
- 国際ニュースを読んだとき、その向こう側にいる人びとの日常を想像してみる
- 気になった問題について、信頼できる情報源で少しだけ深掘りしてみる
- 心に残ったストーリーや映像をSNSで共有し、家族や友人との会話のきっかけにする
こうした一歩を積み重ねることは、キムさんが感じた「世界への責任感」にも通じるものです。国際ニュースを通じて、自分と世界との距離を少しずつ縮めていくことができます。
あなたの「One Home: Shared Future」は?
韓国のブイロガー、キム・ジョンウォンさんの経験は、国連やユニセフといった国際機関を、「どこか遠くの組織」から「自分の生き方に影響を与える存在」へと捉え直す視点を示しています。
国連80周年を迎えた2025年、私たちはどんな未来の姿を思い描き、どのような形でその希望を世界と分かち合うことができるのでしょうか。
ニュースを読むとき、動画を見るとき、「自分なら何を伝えたいか?」と一度立ち止まって考えてみる。その小さな問いかけが、次の一歩や、SNSでの一つの投稿を通じて、思いがけないつながりを生むかもしれません。
Reference(s):
UN@80: South Korean vlogger says UN connects her to the world
cgtn.com








