韓国の人が初めて食べる月餅 中国・中秋節へのリアクションは? video poster
中国の中秋節は、家族が集まり月をながめながら月餅を分け合う大切な祝日です。そんな中国の伝統スイーツ・月餅を、韓国の人が初めて食べたらどう感じるのでしょうか。中国のメディアCGTNの企画では、韓国の市民がさまざまな味の月餅を一口かじり、その率直な反応や、中秋節へのイメージを語りました。
中国の中秋節と月餅とは
中秋節は、中国で最も重要な伝統的なお祭りの一つとされています。家族が再会し、明るい月を眺めながら、おいしい食事を囲む日です。月餅を分け合うことも欠かせない習慣とされています。
韓国の住民イ・イルホさんは、中国の中秋節について「旅行や家族の団らん、月餅を楽しむ日」であり、「テレビでは盛大なガラショーが放送される」と話しています。こうしたイメージは、中国本土での中秋節が単なる休暇ではなく、家族や友人とつながる象徴的な時間であることをよく表しています。
CGTNの「初めての月餅」企画 韓国での試食体験
CGTNのストリンガー(現地取材スタッフ)は、韓国で街の人びとに声をかけ、さまざまなフレーバーの月餅をランダムに選んで一口食べてもらう企画を行いました。参加者には、その場で味の感想や「中秋節といえばどんなイメージか」を聞き、その反応をカメラに収めました。
月餅に馴染みのない人にとっては、そのずっしりとした見た目や独特の甘さ、餡やナッツなどの詰め物は新鮮に映ります。今回の企画は、そうした「初めて出会う味」をきっかけに、中国の伝統行事について自然に会話が生まれる場にもなったといえます。
韓国の市民がとらえた中国の中秋節
インタビューに応じたイ・イルホさんは、中国の中秋節を「旅行」「家族の再会」「月餅」「テレビのガラ番組」といったキーワードで語りました。実際に月餅を味わう体験とあわせて、彼の頭の中には、中国でのにぎやかな祝日の光景が浮かんでいるようです。
このコメントからは、中国の中秋節が海外でも「家族が集まる日」「テレビで華やかな番組が放送される日」として認識されつつあることがうかがえます。中国文化に直接触れた経験が限られていても、メディアや旅行を通じてイメージが共有されていることが見えてきます。
月餅がひらく東アジアの対話
韓国や日本を含む東アジアの地域では、旧暦に基づく行事や秋の収穫を祝う文化が根づいています。名前やスタイルは違っても、「家族で集まり、食卓を囲み、季節の移ろいを感じる」という共通点があります。
今回のCGTNによる月餅試食企画は、中国の中秋節という行事を、韓国の人びとが自分ごととして想像するきっかけになっています。
- 中国の伝統行事=どこか遠い文化、ではなく
- 隣国の人びとの日常や家族の時間を知る手がかり
- 一つのお菓子から対話が始まる「入口」
そう考えると、月餅は単なる季節のお菓子ではなく、東アジアの人びとをゆるやかにつなぐメッセンジャーのような存在にも見えてきます。
私たちは隣国の「祝日の風景」をどれだけ知っているか
2025年の今、SNSや動画を通じて、他国の暮らしや行事の様子は以前よりも身近になりました。それでもなお、実際に味わってみたり、現地の人の言葉を聞いたりしなければ見えてこない細かなニュアンスがあります。
韓国の街角で交わされた「月餅、どう感じた?」「中秋節ってどんな日?」という会話は、日本にいる私たちにとっても、隣国の祝日の風景を思い描くヒントになります。そして同時に、「日本のお月見や秋の行事は、周りの国からどう見えているのか」という問いを静かに投げかけてもいます。
一つのお菓子から始まる、小さな国際ニュース。そうした視点を持つことで、日々のニュースの読み方や、世界との距離感も少しずつ変わっていくのかもしれません。
Reference(s):
We Talk: South Koreans' reactions to their first bite of mooncakes
cgtn.com








