ラテンアメリカのロールモデル:アルゼンチンとボリビアの街角から見える価値観 video poster
あなたのロールモデルは誰ですか。アルゼンチンとボリビアの街角で人びとに同じ質問を投げかけると、タンゴのスターから歴史の英雄、女子ホッケー代表チーム、地元の作家まで、驚くほど多彩な名前が挙がりました。
ラテンアメリカの人びとが語る「憧れの人」からは、地域の歴史や文化、そして今を生きる価値観が見えてきます。本稿では、その一端を国際ニュースの視点から紹介します。
アルゼンチンとボリビアの街角から
Nihao Amigosという企画の一環として、国際的な取材チームはアルゼンチンとボリビアで、通りかかった人びとにロールモデルについて尋ねました。答えは、いわゆる世界的なセレブだけではなく、地域に密着した人物やチームにも広がっていました。
歴史の解放者とタンゴの象徴
アルゼンチンでは、「アルゼンチンの解放者」とされる将軍サン・マルティンの名前が挙がりました。解放の象徴として語られる存在は、いまも多くの人にとって「自由とは何か」を考える手がかりになっているようです。
一方で、カルロス・ガルデルのようなタンゴ歌手も欠かせないロールモデルです。「タンゴの王様」と称されるガルデルは、音楽を通じて人びとの感情や日常を表現し、世代を超えて愛されてきました。
スポーツチーム「ラス・レオナス」が示すもの
ロールモデルの一例として、アルゼンチン女子ホッケー代表「ラス・レオナス」の名前も挙がりました。スポーツの精神の象徴として語られるチームは、若い世代にとって「自分も頑張ろう」と思わせてくれる存在になっています。
ローカル文化を描く作家たち
ボリビアでは、ビクトル・ウーゴ・ビスカルラのように、地元の文化や現実を生き生きと描き出す作家の名がロールモデルとして挙がりました。自身の街や社会の姿を言葉にする作家は、読者にとって「自分たちの物語」を代弁してくれる存在です。
こうした作家が支持される背景には、グローバル化が進むなかでも、足元の現実やローカルな声を大切にしたいという思いがあるように見えます。
ラテンアメリカのロールモデルに共通するもの
今回のエピソードで挙がった名前を整理すると、ラテンアメリカのロールモデルは次のようなカテゴリーに分かれます。
- 独立や解放を象徴する歴史上の人物
- 音楽やダンスなど、文化を体現するアーティスト
- 努力や団結の象徴となるスポーツチーム
- 地域社会を描き出す作家や文化人
共通しているのは、「自分たちは何者か」「どのように生きたいのか」という問いに、具体的な姿で答えてくれる存在だという点です。
日本の私たちにとってのロールモデルとは
アルゼンチンやボリビアの人びとが挙げたロールモデルをたどると、その国の歴史だけでなく、今の社会が大切にしている価値が見えてきます。同じように、日本で「あなたのロールモデルは誰か」と問えば、日本社会の優先順位や不安、希望が浮かび上がるかもしれません。
歴史上の人物か、身近な先輩か、スポーツ選手か、あるいは作家やアーティストか。ラテンアメリカの街角からの声は、2025年を生きる私たちに、「自分は誰に、何に影響を受けているのか」を静かに問いかけています。
記事を読みながら、家族や友人、SNSのフォロワーと「自分のロールモデル」を語り合ってみると、新しい視点が見つかるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








