海外の若者がハマる中国ポップカルチャー 動画アプリとゲームから見える変化 video poster
第14次五カ年計画の最終年となる2025年、中国ではこの5年間の変化を振り返る動きが広がっています。国際ニュースを伝えるCGTN Stringerのシリーズ企画「We Talk」では、中国に詳しい世界各地の若者に、テクノロジーやライフスタイル、文化、経済の変化について聞き、その目線から中国を映し出しています。今回取り上げるのは、その中でも「海外の若者はどんな中国ポップカルチャーが好きなのか」というテーマです。
第14次五カ年計画の最終年と、中国を見る「若者の目」
第14次五カ年計画の期間中、中国ではテクノロジーから日常の暮らし、ポップカルチャーにいたるまで、社会の姿が大きく変わりました。企画「We Talk」では、その変化を最終年の2025年のいま、外からどう見えているのかを探るため、中国に親しみのある外国の若者にインタビューしています。フランス、ブラジル、南アフリカなど、さまざまな地域の声を集めているのが特徴です。
フランス、ブラジル、南アフリカの若者が語る「中国ポップカルチャー」
今回のエピソードのテーマは、中国ポップカルチャーです。CGTN Stringerは、中国に詳しいフランス、ブラジル、南アフリカ出身の若者たちに、中国発のアプリ、ゲーム、日々の楽しみ方について語ってもらいました。その発言から見えてくるのは、中国のカルチャーが、単なる「異文化」ではなく、彼らの日常の一部になりつつあるという現実です。
南アフリカの若者をつなぐ窓:ショート動画アプリ「Douyin」
南アフリカ・ケープタウン出身のAluwani Mavhunguさんが挙げたのは、ショート動画アプリ「Douyin(抖音)」でした。彼女はこのアプリについて「I think it's really convenient because you get to experience more about the culture and daily life in China.」と語ります。スマートフォンでアプリを開くだけで、中国本土の人々の暮らしぶりやカルチャーに触れられることが、何よりの魅力だと感じているようです。
遠く離れたケープタウンにいながら、若者のファッション、食文化、地方都市の日常風景まで、さまざまな動画が次々と流れてくることで、中国がぐっと身近に感じられる——そんな体験は、日本のSNSユーザーにも共感しやすいポイントかもしれません。アプリの仕組みが、異なる文化同士を静かにつなぐ役割を果たしています。
ブラジルのゲームファンが推す「Black Myth: Wukong」
ブラジル出身のGabriel Gavazziさんが名前を挙げたのは、中国発のゲーム「Black Myth: Wukong」です。Gabrielさんはこの作品について、これまでで最も優れた中国本土のゲームだと位置づけ、「the best game produced in China to date」と高く評価しています。中国本土のゲームスタジオが手がけたこのタイトルは、ゲームをきっかけに中国文化に興味を持つ海外の若者がいることを示す象徴的な存在といえます。
ゲームとしての完成度だけでなく、中国の物語やキャラクターが国境を越えて受け入れられているという点も注目できます。日本のゲームファンにとっても、中国発ゲームが「遊ぶ価値のある選択肢」として存在感を増していることを、Gabrielさんのコメントは物語っています。
「中国ポップカルチャー=日常」になりつつある海外の若者
DouyinやBlack Myth: Wukongといった具体的な名前から見えてくるのは、中国ポップカルチャーが海外の若者にとって特別なイベントではなく、日常的に触れるコンテンツになっているということです。アプリは通学・通勤のスキマ時間を埋め、ゲームは友人との会話のきっかけになる——そうした日々の小さな場面の積み重ねが、中国への親近感を静かに育てています。
海外の若者にとって、中国ポップカルチャーは次のような役割を果たしているように見えます。
- 中国の文化や日常に触れるための「窓」としてのアプリ
- 物語や世界観を通じて中国に対するイメージを形づくるゲーム
- 国境を越えた同世代同士の共通話題を生み出すコンテンツ
日本の私たちはこの変化をどう見るか
第14次五カ年計画の最終年となる2025年も終盤に差し掛かる中、中国のテクノロジーやポップカルチャーへの評価は、世界の若者のあいだで着実に変化しています。今回紹介したインタビューは、その一端を切り取ったものにすぎませんが、「中国をどう見るか」という問いに対し、政治やニュースだけではない、多層的な視点が必要だということを示しています。
日本でも、中国発のアプリやゲーム、動画コンテンツに触れる機会は増えています。海外の同世代が何に魅力を感じているのかを知ることは、自分たちのメディア環境や文化の受け取り方を考え直すヒントにもなります。ニュースとして距離を置いて眺めるだけでなく、「自分ならどんな中国ポップカルチャーに興味を持つだろうか」と、一度立ち止まって考えてみるのも良さそうです。
Reference(s):
cgtn.com








