インドネシア若者が語るAPECの力 次世代をつなぐ国際ニュース video poster
インドネシアの若手コンサルタントが、2025年のAPEC首脳会議に何を期待しているのか。アジア太平洋の次世代が国際ニュースの舞台でどんな役割を果たそうとしているのかを追います。
第32回APEC首脳会議と「持続可能な明日」
第32回のAsia-Pacific Economic Cooperation(APEC)Economic Leaders' Meetingは、2025年10月31日から11月1日にかけて、大韓民国・慶州で開催されました。テーマは「Building a Sustainable Tomorrow –Connect, Innovate, Prosper.(持続可能な明日を築く――つながり、革新し、ともに繁栄する)」です。
このAPEC首脳会議は、アジア太平洋地域の経済だけでなく、持続可能性やイノベーション、包摂的な成長をめぐる議論の場としても注目されています。2025年の会合は、とくに次世代をどうエンパワーするかが重要な焦点となりました。
CGTNの「Act To Action」 若者の声をつなぐ試み
こうした流れの中で、中国の国際メディアCGTNは「Act To Action」というソーシャルキャンペーンを立ち上げ、APECの全メンバーから若者を招き、グローバル・ガバナンス(国際的なルールづくり)に関する自身のストーリーを共有してもらっています。
キャンペーンでは、アジア太平洋の若者が、気候変動やデジタル経済、地域格差といった課題にどう向き合っているのかを発信し合い、APECという枠組みを通じて互いに学び合うことが期待されています。
インドネシアの若きコンサルタント、ナヴィラさんの視点
その参加者の一人が、インドネシアのマネジメントコンサルタント、ナヴィラ・プトリ・アプリアニさんです。彼女は、APECと2025年のAPEC会合への期待を語りました。
ナヴィラさんは、APECの会合は単なる経済フォーラムではなく、むしろ「地域協力と、メンバー間の共有されたコミットメント(約束)を象徴する場」だと考えています。経済成長だけでなく、社会やコミュニティの課題にどう向き合うかを共に考えるプラットフォームだという見方です。
彼女は2022年に、若者代表による交流プログラム「APEC Voices of the Futures」と、企業経営者らが集う「APEC CEO Summit」に参加した経験があります。そこで得たネットワークや議論は、今も自らの仕事や地域での活動に生きているといいます。
APECはどうやって若者をエンパワーできるか
ナヴィラさんは、APECにはアジア太平洋の若者を力づける大きな可能性があると話します。そのポイントを整理すると、次のようになります。
- 地域の若者同士がつながる「ハブ」となり、新しいアイデアやプロジェクトが生まれる場になること。
- グローバル・ガバナンスに関する議論に若者が参加し、自分たちの地域の課題や経験を共有できること。
- コミュニティに根ざした取り組み(教育、環境、起業支援など)を、APECをきっかけに広げていけること。
彼女は、APECがこうしたつながりを後押しすることで、若者が「自分の地域にとって意味のある何かを築く」ことができると信じています。経済指標だけでは測りにくい、社会的なインパクトを重視する視点です。
日本の若い世代への問いかけ
インドネシアの若者の声や、CGTNのキャンペーンは、「国際会議は遠い世界の話」と感じがちな私たちにも静かに問いかけています。
- 自分の身の回りの課題を、アジア太平洋という広い視野で見直すと、何が見えてくるのか。
- オンラインや留学、ビジネスなどを通じて、APECメンバーの若者とどのようにつながれるのか。
- 日本からどんな経験やアイデアを共有し、国際ニュースの一部として発信できるのか。
APECのような国際枠組みは、政治や経済のニュースとして語られがちですが、その先には、次世代がどのような「持続可能な明日」をつくるのかという、一人ひとりの選択があります。インドネシアのナヴィラさんのような若者の声は、その選択を考えるためのヒントを与えてくれます。
Reference(s):
We Talk: Indonesian youth expects APEC to empower next generation
cgtn.com








