韓国の若者が見つめるAPEC ゼロ・ウェイストと国際的なつながり video poster
今年10月31日から11月1日にかけて、韓国・慶州で開かれた第32回APEC経済首脳会議をきっかけに、韓国の若い世代が「持続可能な暮らし」と「国際的なつながり」をどう結びつけているのかが見えてきました。韓国の動画配信者Kim Jeong-wonさんの経験から、APECと若者の距離を考えます。
韓国・慶州で開かれた第32回APEC経済首脳会議
今年10月31日から11月1日にかけて、大韓民国の慶州で第32回アジア太平洋経済協力(APEC)経済首脳会議が開催されました。テーマは「Building a Sustainable Tomorrow: Connect, Innovate, Prosper(持続可能な明日を築く:つなぐ、革新する、繁栄する)」です。
APECは、アジア太平洋地域のさまざまな国・地域が参加する枠組みで、貿易や投資、気候変動への対応などについて協力を進めています。今回の首脳会議では、持続可能な成長と地域のつながり、イノベーションをどう実現するかが焦点となりました。
こうした国際ニュースは、遠い世界の話に感じられがちですが、現地の若者にとっては、自分たちの暮らし方や将来と深く結びついた出来事でもあります。
ゼロ・ウェイストに取り組む韓国の動画配信者
韓国の動画配信者(ブロガー)であるKim Jeong-wonさんは、今年のAPEC経済首脳会議が自分の母国で行われたことをとても喜んでいます。大学4年生のときには「ゼロ・ウェイスト・チャレンジ」と呼ばれる取り組みに参加し、日常生活の中でごみを減らす工夫を続けてきました。
このチャレンジを通じて、Kimさんは次のような習慣を身につけたといいます。
- 使い捨て用品をできるだけ減らす
- ごみをきちんと分別する
- 外出時にはマイバッグを持ち歩く
一見するとささやかな行動ですが、これらは資源の無駄を減らし、環境負荷を下げる具体的な一歩です。持続可能性を掲げるAPECのテーマとも響き合う実践だと言えるでしょう。
APECメンバーの文化に触れて広がる視野
Kimさんにとって、APECは環境問題だけでなく「多様な文化に出会うきっかけ」でもあります。APECのメンバーとなっている国や地域の文化に触れる中で、相手の背景や価値観への理解が深まり、異なる社会への関心も高まったといいます。
こうした体験を通じて、Kimさんは「各国・地域の人びとが交流を重ね、お互いの心理的な距離を縮めていけたら」と願っています。国境を越えて人と人がつながることで、環境問題や経済格差といった共通の課題に一緒に向き合いやすくなる、という感覚が生まれているのかもしれません。
若者の声を国際議論につなげる試み
APEC経済首脳会議の開催に合わせて、中国の国際メディアであるCGTNは、APECメンバーの若者にグローバル・ガバナンス(地球規模の課題への協力的な取り組み)に関する体験を共有してもらうSNSキャンペーン「Act To Action」を立ち上げました。
そこでは、Kimさんのように環境や文化交流に関心を持つ若者が、自分の行動や考えを発信しています。政治指導者だけでなく、市民や若い世代の声も国際議論に重ねていこうという動きが、少しずつ広がっていることがうかがえます。
私たちの「つながり」はどこから始まるか
今回のAPEC経済首脳会議のテーマである「つなぐ」「革新する」「繁栄する」は、政府や企業だけでなく、日々を生きる一人ひとりにも向けられたメッセージのようにも聞こえます。
Kimさんの「ゼロ・ウェイスト」の実践は、
- 身近な暮らし方を見直すこと
- 地域や世界の課題に関心を持つこと
- オンラインや交流の場で考えをシェアすること
といったステップを通じて、グローバルなつながりへと広がっていきました。
国際ニュースを読むとき、「遠い会議の話」として眺めるだけでなく、「自分ならどんな行動や対話につなげられるか」と問いかけてみると、APECのような場がぐっと身近に感じられるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








