米連邦政府のシャットダウンが長期化 ホリデー帰省に不安広がる video poster
米国の連邦政府で続いているシャットダウンの影響が、ホリデーシーズンを前に、食料支援や医療給付などの公的プログラムを通じて市民の生活を直撃しています。ニューヨークでは、帰省をあきらめるかもしれないと不安を語る声も上がっています。
米連邦政府のシャットダウンで何が起きているのか
現在、米国の連邦政府は一部が閉鎖され、複数の公的福祉プログラムが深刻な影響を受けています。食料支援や医療給付といった制度の運営が滞り、負担は日常生活を送る人々に重くのしかかっています。
今回のシャットダウンの背景には、米国の二大政党の対立があります。政治の対立そのものは民主主義の一部ともいえますが、そのしわ寄せが、もっとも生活に近い支援の現場に及んでいることが、市民の不安を強めています。
ホリデーを前に高まる市民の不安
中国の国際メディアCGTNのニューヨーク取材班は、影響を受ける可能性のある人々に街頭インタビューを行い、シャットダウンへの率直な声を聞きました。
「今年は実家に帰れないかもしれない」小売業で働く女性
小売業で働くジャスミン・ジョーンズさんは、ホリデーシーズンが近づくなか、多くの人が不安を抱えていると話します。公的支援の先行きが見えないなかで、今年は家に帰れないかもしれないと感じている人が周囲に少なくないといいます。
年末年始を家族や友人と過ごす時間として重視する人が多い米国にとって、ホリデーに帰省できるかどうかは、単なる旅行計画以上の意味を持ちます。ジョーンズさんの言葉は、シャットダウンが家計だけでなく、精神的な安心感にも影を落としていることを示しています。
「対立は理解できるが、暮らしが犠牲になっている」退職者の視点
退職者のジョセフ・バーンズさんは、二大政党が対立している理由そのものは理解できるとしながらも、その結果として人々の生活が深刻な影響を受けている現状に強い懸念を抱いています。
バーンズさんは、政治の対立のやり方について「もっと別のやり方があるはずだ」と感じているといいます。政策をめぐる駆け引きが、市民の日々の暮らしを犠牲にすべきではない、という思いがにじみ出ています。
政治の対立が直撃する「ふつうの生活」
今回のシャットダウンで影響を受けているのは、食料支援や医療給付など、生活を支える基盤となっている公的福祉プログラムです。こうした制度は、多くの人にとって日々の暮らしを成り立たせるために欠かせないものです。
だからこそ、政治の対立が長引くとき、そのコストを最初に負担させられるのは、声を上げにくい立場の人々であるという構図が浮かび上がります。ニューヨークで聞かれたのは、専門家や政治家ではなく、「このままでは家族に会えないかもしれない」と悩む、ごくふつうの人々の声でした。
このニュースから私たちが考えたいこと
遠く離れた米国の政府閉鎖の話は、日本で暮らす私たちには一見、関係が薄く感じられるかもしれません。しかし、政治の停滞が暮らしの足元を揺るがすという構図は、多くの国や地域に共通しています。
今回のシャットダウンとニューヨークの市民の声から、次のような問いを考えてみることができます。
- 公的な食料支援や医療給付などの制度は、私たちの生活のどこを支えているのか
- 政治的な対立が長引くとき、その影響は誰に、どのような形で現れるのか
- 日常の中で感じる不安や違和感を、どのように言葉にして共有していけるのか
ニューヨークで語られた「帰省できるかどうか」という切実な不安は、数字やグラフでは見えにくい、暮らしのリアルな重さを映し出しています。国際ニュースを日本語で追うとき、こうした一人ひとりの声に耳を傾けることが、遠い国の出来事を自分ごととして考える第一歩になりそうです。
Reference(s):
Government shutdown leaves Americans worried about missing holidays
cgtn.com








