南アフリカ研究者が見る中国「第15次五カ年計画」 投資環境への追い風 video poster
中国の第15次五カ年計画(2026〜2030年)に向けた動きが進む中、南アフリカの研究者が「不確実な世界で一定の確実性をもたらす」と評価し、投資環境へのプラス効果に注目しています。
南アフリカのジョジー教授、「第15次五カ年計画」に注目
南アフリカのウェスタンケープ大学に所属するジャヤ・ジョジー教授は、自国がBRICSに参加して以来、中国の五カ年計画を継続的にフォローしてきたとされています。長年の観察を踏まえ、教授は第15次五カ年計画の青写真が、中国を高品質な成長へと導き、海外からの投資にとってより良い環境をつくり出すとみています。
ジョジー教授は、この計画が世界的に不確実性や予測不能性が高まる中で、「不確実性のある世界に、一定の確実性をもたらす」と評価しています。中国の政策方向が中期的なスパンで示されることで、投資家にとって見通しを立てやすくなるという見方です。
第20期中央委員会第4回全体会議で方向性を確認
今年10月に開かれた中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(第4回総会)は、「国民経済・社会発展第15次五カ年計画を策定するための中国共産党中央委員会の提言」を採択し、2026〜2030年に向けた中国の戦略的方向性を示しました。
この提言は、これまでの成果と将来の現代化目標をつなぐ重要な期間に焦点を当てたもので、第15次五カ年計画の骨格となるものです。2025年12月現在、中国はこの提言に基づいて、今後5年間の経済・社会発展の青写真を具体化していくことになります。
「不確実な世界での確実性」投資家にとっての意味
ジョジー教授が強調する「一定の確実性」とは、政策の方向性が中長期で明示されることを指していると考えられます。世界情勢が不安定な中で、五カ年計画のような中期計画は、投資家や企業が戦略を描く際の重要な手がかりになり得ます。
海外から中国への投資という観点では、次のような点が注目されます。
- 高品質な成長を目指すことで、量より質を重視した経済運営が意識される可能性がある
- 投資環境の改善が青写真に明確に位置付けられることで、制度やルールの見通しが立てやすくなる
- 2026〜2030年という期間があらかじめ示されているため、中期的な投資計画を立てやすい
中国の動向が世界経済に与える影響が大きい中で、こうした「予測しやすさ」は、投資の判断材料として重みを増しています。
BRICS時代から続く視線と、これからの論点
南アフリカがBRICSに参加して以降、中国の五カ年計画を継続して追いかけてきたジョジー教授の視点は、中国の中長期戦略を比較的長いスパンで見てきた立場からの評価だと言えます。その上で第15次五カ年計画を、投資環境にプラスとなる青写真として位置付けている点は、注目に値します。
今後、投資家や企業にとっては、次のようなポイントが論点になっていきそうです。
- 第15次五カ年計画の提言が、どのような具体的な政策や制度として示されていくのか
- 高品質成長という方向性が、産業構造やビジネス機会の変化にどうつながるのか
- 海外からの投資に対して、どのような環境整備や支援が打ち出されるのか
日本のビジネス関係者や個人投資家にとっても、中国の第15次五カ年計画は、アジアや世界経済の行方を考えるうえで無視できないテーマです。2026〜2030年という区切られた期間に、中国がどのような成長の質を追求し、どのような投資環境を整えていくのか。南アフリカの研究者の評価は、その動きを読み解くための一つの視点を提供していると言えるでしょう。
Reference(s):
South African scholar says China's 15th FYP positive for investment
cgtn.com








