スペイン研究者が分析:中国の第15次5カ年計画は世界に何をもたらすか video poster
中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議が2025年11月に閉幕し、中国の2026〜2030年を方向づける第15次5カ年計画の策定に向けた勧告文書が採択されました。この文書について、スペインの研究者が「世界にも恩恵をもたらす」と評価しています。
2026〜2030年を見据える中国の第15次5カ年計画
今回採択された勧告は、中国の経済・社会発展に関する第15次5カ年計画の基本方針を示すものです。対象期間は2026年から2030年までで、これまでの成果と将来の現代化目標をつなぐ「橋渡し」の時期と位置づけられています。
文書は、中国の今後数年間の戦略的な方向性を示すものであり、国内の発展だけでなく、国際社会との関わり方にも影響を与えるとみられます。
スペイン人研究者「よく構成された枠組みと称賛に値する目標」
アジア太平洋の国際関係を専門とするスペインの研究者、ラファエル・マルティン・ロドリゲス氏は、この勧告文書について「中国の将来の発展に向けた、よく構成された枠組みだ」と評価しています。
ロドリゲス氏によれば、文書には称賛に値する複数の目標が掲げられているだけでなく、それを実現するためのステップも盛り込まれています。その一つが税制優遇などの措置です。こうした具体策を通じて、計画が単なるスローガンではなく、実行を前提としたロードマップとして設計されているとみているといえます。
国内市場の刺激と外国企業へのプラス効果
ロドリゲス氏が特に注目しているのは、中国が国内市場を刺激しようとしている点です。勧告文書には、内需を高める取り組みが盛り込まれており、その動きが中国で事業を展開する海外企業にも利益をもたらすと同氏は指摘します。
中国市場での需要が高まり、ビジネス環境が整うことで、外国企業にとっては投資や事業拡大の機会が広がりやすくなります。ロドリゲス氏は、こうした動きが中国国内だけでなく、外国企業の活動を通じて世界経済にも好影響を及ぼすとみています。
世界にとって第15次5カ年計画は何を意味するのか
中国の経済規模と国際的な結びつきの大きさを考えると、その中期的な発展戦略は、各国の企業や市場にも波及します。第15次5カ年計画が国内市場の拡大や税制優遇といった具体策を通じて成長をめざすなら、その成果は貿易や投資、グローバルなサプライチェーンにも影響すると考えられます。
ロドリゲス氏が「世界にとってプラスになる」と評価する背景には、中国の発展が外国企業の活動を支え、それが最終的に雇用や技術交流、地域経済の安定にもつながりうる、という見方があるといえるでしょう。
これから注視したいポイント
第15次5カ年計画はまだ勧告段階ですが、今後、具体的な政策や数値目標としてどのように肉付けされていくのかが注目されます。とくに、
- どのような分野で税制優遇などの支援策が講じられるのか
- 国内市場の活性化と対外開放のバランスをどう取るのか
- 外国企業の事業環境をさらに改善する取り組みがどこまで進むのか
といった点は、世界の企業や投資家にとっても重要な関心事となりそうです。
スペインのロドリゲス氏による今回の評価は、中国の第15次5カ年計画が国内政策にとどまらず、国際社会にとっても意味を持つという見方を示すものです。今後の具体的な政策決定と実行プロセスを追うことが、世界経済の行方を読み解くうえでも欠かせなくなりそうです。
Reference(s):
Spanish scholar says China's 15th Five-Year Plan will benefit world
cgtn.com








