香港・大埔の火災で住民ボランティアが活躍 地域の連帯が支えに video poster
中国の香港特別行政区・大埔地区の集合住宅で水曜日の午後に発生した大規模火災では、11月28日未明までに消火活動が完了しましたが、その後も香港の住民ボランティアが被災者支援に動き、地域社会の連帯が注目されています。
何が起きたのか
水曜日の午後、中国の香港特別行政区(HKSAR)・大埔地区の集合住宅で大きな火災が発生しました。消防当局である消防処によると、消火活動は2025年11月28日未明までに完了しました。
消防処は、取り残された人がいないかを確認するため、全ての住宅ユニットを捜索し、救助活動を続けると説明しています。
現場を支えた香港の住民ボランティア
こうした中、現場周辺には多くの香港の住民が自発的に集まり、被災者や消防隊員を支えるボランティア活動が広がりました。
中国のメディア・CGTNの取材に応じた香港の住民エイドリアンさんは、自らもボランティアとして現場に加わった一人です。
消防隊員のみなさんは本当に懸命に働いていました。多くの香港の住民が自発的に集まり、それぞれの形で力になろうと支援していました。
とエイドリアンさんは、火災発生時の様子を振り返っています。
一般に、このような火災現場では、避難した住民の誘導、水や食料などの基本的な物資の配布、子どもや高齢者の見守りといった、専門資格がなくても担える役割を市民ボランティアが支えることが多いとされています。今回も、同じようなかたちで現場を支えた住民がいたとみられます。
災害時の「自発的な助け合い」が持つ意味
今回の香港の火災では、消防処による迅速な消火活動に加えて、住民による自発的なボランティアが現場を支えたことが伝えられています。都市部での災害対応では、行政や専門機関だけでなく、周囲の人びとがどのように動くかが、被災者の安心感や回復力にも影響します。
とくに都市部では、近隣同士のつながりが弱くなりがちだといわれますが、今回のように住民が自ら現場に足を運び、支援の輪を広げたことは、香港社会の底力を示す出来事だと見ることもできます。
私たちが考えたい3つのポイント
- 専門家と市民の連携:消防隊や救急隊などの専門家だけでなく、その場に居合わせた住民が冷静に行動できるかどうかが、現場の負担を軽減します。
- 日頃からの準備:自宅や職場の避難経路を確認しておくことや、近所との顔の見える関係をつくっておくことは、いざというときのボランティア活動をスムーズにします。
- 情報発信と共有:SNSなどを通じて、信頼できる情報を確認・共有し、混乱を招く誤情報を広げないことも、重要な「支援」の一つです。
「誰かの役に立ちたい」を行動につなげるには
香港の大埔地区の火災現場に駆けつけた住民ボランティアの姿は、自分にできる小さな行動でも、多くの人が集まれば大きな支えになることを改めて示しています。
日本を含むアジアの都市でも、大きな災害がいつ起きてもおかしくありません。今回の香港の事例をきっかけに、自分の暮らす地域でどのような役割を担えるか、家族や職場、友人とのあいだで一度話し合ってみることが、次の一歩につながりそうです。
都市の防災力は、行政の体制だけでなく、住民一人ひとりの「いざというとき、どう動くか」という想像力と準備によっても形づくられていきます。香港の住民ボランティアの行動は、そのことを静かに思い出させてくれます。
Reference(s):
cgtn.com








