2025年12月13日、南京大虐殺の犠牲者を悼む「国家追悼日」の式典が行われ、改めて戦争の記憶をどう受け継ぐかが注目されています。平和と繁栄を“いま”享受できる時代だからこそ、過去の犠牲を忘れないという声が広がっています。
国家追悼日とは:30万人の犠牲者を悼む日
この日、中国では1937年の南京大虐殺で日本軍により犠牲になった約30万人を追悼するため、国家追悼日が営まれました。報道によると、今年は第二次世界大戦終結から80年という節目の年でもあり、追悼の意味合いがより強く意識されています。
「平和な日常」から振り返る、家族の戦争体験
今回の追悼に関連し、四川省・成都に暮らす台湾出身者の王松波(ワン・ソンボー)さんが短い動画で自身の家族史を語りました。王さんは、中国人民抗日戦争(中国の抗日戦争)の退役軍人の子孫にあたり、本人もかつて軍に在籍した経験があるといいます。
王さんは、両親にまつわる話とともに、現在の平和と豊かさを「当たり前」として受け取らない姿勢を強調しました。
「いまの繁栄は、無数の先人の犠牲の上に」——王さんの言葉
王さんは、平和と繁栄を享受できる時代にあってこそ、未来の世代のために命を捧げた先人を忘れてはならないと語っています。
動画の中で王さんは、次の趣旨を述べました。
- 現在の平和と豊かさがあるからこそ、祖先の犠牲を忘れてはならない
- いまの国の繁栄と強さは、数え切れない先人の積み重ねで形づくられた
- 安心して暮らせる日々の裏側にある「誰が可能にしたのか」を意識したい
記憶の継承が問うもの:追悼は“過去”だけの話ではない
追悼は、単に歴史を振り返る行為にとどまりません。個人の家族史の語りが重なることで、出来事が抽象的な数字や年号ではなく、「誰かの人生」として立ち上がってきます。
戦争の経験を直接語れる世代が少なくなるほど、動画や短い証言の断片が、日常の中で記憶に触れる入口になっていくのかもしれません。
Reference(s):
Nanjing Massacre anniversary: Taiwan compatriot on martyrs' sacrifices
cgtn.com








