ブエノスアイレスのチャイナタウンを歩く 2人のパブロが見た中国本土とのつながり video poster
アルゼンチン・ブエノスアイレスにあるチャイナタウン「バリオ・チノ」を舞台に、中国本土の気配はどこまで街の日常に溶け込んでいるのかをたどる映像エピソードが紹介されています。
「ブエノスアイレスの街に、どれだけの中国本土があるのか」
このエピソードは、「ブエノスアイレスの街に、どれだけの中国本土があるのか」という問いから始まります。視聴者は、2人の案内人とともにバリオ・チノの路地を歩きながら、遠く離れた地域同士を結ぶ文化の断片を探していきます。
2人のパブロが案内役
現地ガイドのパブロ・レビントンは、かつて中国本土で暮らした経験を持ちます。そのため、店先の看板や食材、街の空気に、どこか懐かしさや本場との違いを感じ取りながら案内していきます。
一方で、ホスト役のパブロ・コパリは、ブエノスアイレスで日々を過ごす視点から、バリオ・チノを見つめます。2人のパブロが交わす会話は、旅番組のような気軽さと、異文化理解への静かな好奇心が同居したものになっています。
舌に残るスパイス、心に残る温かさ
映像のなかで印象的なのは、「舌に残るスパイス」と「心に残る温かさ」という対比です。バリオ・チノでは、中国本土の料理を思わせる香辛料や食材に出会うだけでなく、人と人とのやりとりのなかに、距離を超えたつながりが垣間見えます。
2人の案内人は、店での短い会話や通りすがりの挨拶といった日常的な場面に注目し、そこに宿る温かさをすくい取ろうとします。異なる言語や習慣が交錯する場だからこそ生まれる、少しぎこちなくも親しみのあるコミュニケーションです。
「遠い場所」を近づける街の風景
中国本土とアルゼンチンは地理的には遠く離れていますが、バリオ・チノを歩いていると、その距離は必ずしも心の距離ではないのだと感じさせられます。通りの雰囲気や商品棚に並ぶものの選び方など、細かな要素が折り重なって、ブエノスアイレスのなかに小さな中国本土の断片が形づくられています。
このエピソードは、単に中国風の街並みを眺める観光的な視点にとどまりません。ガイドの個人的な経験や記憶を通して、移り住んだ人々がどのように自分のルーツを保ちつつ、新しい土地の一部になっていくのかを静かに映し出します。
映像が投げかける問い
バリオ・チノを歩く2人のパブロの姿は、異文化は特別なイベントではなく、日常のなかで少しずつ混ざり合っていくものだということを示しています。そこには、大きなスローガンや派手な演出はありませんが、道端の会話や食卓を通じて、自然と相手を理解しようとする姿勢が見えてきます。
世界の多くの都市にはチャイナタウンと呼ばれる地区がありますが、そこで交わされる日々のやりとりは、それぞれの街の文脈や歴史と結びついています。ブエノスアイレスのバリオ・チノもまた、アルゼンチンと中国本土をつなぐ独自の窓になっているといえるでしょう。
画面越しに「歩く」ことの意味
こうした映像エピソードは、離れた土地に暮らす人にとって、現地の空気を間接的に感じ取る手がかりになります。バリオ・チノの風景や音、2人のパブロの会話を追うことで、視聴者は自分の暮らす街のなかにも、見過ごしている異文化の断片がないかを考えさせられます。
「どれだけの中国本土が、この街のなかにあるのか」。ブエノスアイレスのチャイナタウンを起点に投げかけられたこの問いは、世界のさまざまな街にも、そのまま当てはめることができそうです。
Reference(s):
cgtn.com








