2025年、カリブ海から北京へ ドミニカ出身23歳ルアの中国本土留学記 video poster
2025年、中国本土で学び始めた一人の若者の物語です。カリブ海の島国ドミニカ共和国から単身で北京へ渡った23歳のルアさんは、この一年で数え切れない「初めて」に出会いました。
カリブ海から中国本土・北京へ、23歳の単身渡航
ルアさんは、カリブ海にあるドミニカ共和国のサントドミンゴから、中国本土の北京へと旅立ちました。2025年、慣れ親しんだ街を離れ、言葉も文化も異なる場所で暮らすことを選んだ決断は、小さくない一歩だったはずです。
新しい国に到着したばかりの頃、戸惑う場面は少なくなかったといいます。それでも彼女の心を満たしたのは、不安よりも「探検できること」への喜びでした。知らない駅名、初めて耳にする音、見慣れない街の看板。すべてが、自分の世界を広げてくれるきっかけになっていきました。
「初めて」が重なった2025年:女優、自転車、大学院
ルアさんにとって、2025年は「初めて」がいくつも重なった一年です。中国本土に来てから、まず彼女は女優としての活動を始めました。それまでとは違う言語と環境の中で演じることは、大きな挑戦でありながら、自分の表現の幅を広げる経験にもなりました。
同じ年、彼女は自転車の乗り方も身につけました。子どもの頃に当たり前のように覚える人も多い自転車ですが、大人になってから新しく練習するのは、少し勇気のいることです。通りを自転車で走れるようになったことで、彼女は自分のペースで街や生活のリズムを確かめる自由も手に入れました。
さらに、映画を学ぶという長年の夢に踏み出すため、ルアさんは北京にある映画教育機関・Beijing Film Academyの演出専攻修士課程に入学しました。演出(ディレクティング)を専門的に学ぶ環境で、クラスメートとともに作品づくりに向き合う日々が始まっています。
旅が映し出す、中国本土の多彩な表情
勉強と並行して、ルアさんは中国本土各地への旅も重ねました。青島の海辺から内モンゴルの草原へ、国際的な雰囲気の上海から古都・南京へと足を伸ばし、それぞれの土地で異なる風景や空気を感じ取っていきました。
訪れた都市はどこも、彼女にとってまったく違う魅力を持っていたといいます。それでも共通していたのは、どの場所にも深く豊かな中国文化が息づいていたことでした。海辺の青島でも、草原が広がる内モンゴルでも、歴史を感じさせる南京でも、日々の暮らしの中に伝統の痕跡が見え隠れします。
伝統と現代の「調和」に惹かれて
ルアさんが特に心惹かれたのは、伝統と現代が対立するのではなく、同じ景色の中で自然に共存しているように感じられる点でした。古くからの文化や習慣と、新しいものを柔軟に取り入れる動き。その重なりが「調和」として目に映ったといいます。
彼女は、中国本土で出会った人々の姿にも強い印象を受けました。日々の生活の中で、それぞれが自分の目標に向かって動き続けている。その中に身を置くことで、自分自身の可能性も広がっていく感覚を覚えたと語ります。これからのキャリアや人生を考えたときに、ここにはさまざまな発展のチャンスがあると感じるようになりました。
「ここに長くいたい」と思えた理由
こうした経験を積み重ねるうちに、ルアさんの心には一つの思いがはっきりと形になっていきました。それは、「これからも長く、中国本土で暮らし、学び続けたい」という決意です。
故郷を離れ、新しい場所で自分の居場所を探すことは、楽しいだけでなく、ときに心細さも伴う選択です。それでも彼女は、この一年で出会った人々、見てきた風景、教室や作品づくりの場での学びを通じて、中国本土を「自分のこれから」を重ねていける場所として感じるようになりました。
カリブ海から北京へと渡った23歳の一歩は、2025年という一年を通して、多くの「初めて」と出会い、自分の未来を見つめ直す旅にもなっています。遠く離れた場所で新しい生活を始めるという選択には、誰にとっても共通する迷いや期待があります。ルアさんの物語は、その一つのかたちを静かに映し出しています。
Reference(s):
Stories in 2025: A Dominican youth's academic pursuit in China
cgtn.com








