ニューヨーク・チャイナタウンで春節熱気 午(うま)年を祝う太鼓と祈り video poster
2026年2月20日現在、春節(旧正月)の祝いが世界各地で続くなか、米ニューヨーク市のチャイナタウンでも「午(うま)年」の到来を告げるにぎやかな光景が広がっています。海外で暮らす人々が、いま何を“自分の文化”として選び直しているのかが見えてきます。
春節は「中国本土の外」でも、街の鼓動になる
CGTNのストリンガー、エドガー・コスタ氏はニューヨーク市のチャイナタウンを歩き、春節の祝祭ムードを取材しました。通りには太鼓のリズムが響き、獅子舞や飾り付けが目を引くなど、冬の街に明るい熱が差し込むような雰囲気だったといいます。
取材では、ビジネスマン、販売員、看護師など、職業も背景も異なる人々が登場し、それぞれの理由で春節を「今年も祝う」と語りました。春節は単なる年中行事というより、暮らしのテンポを整え、コミュニティの結び目を確かめる時間として機能している様子が伝わります。
「とても中国っぽい時間」――海外の若者に広がる小さな習慣
近ごろ海外では、若い世代のあいだで「いま自分は“とても中国っぽい時間”を生きている」と表現する人が増えているといいます。たとえば、
- 温かいお湯(白湯)を飲む
- おかゆ(congee)を自分で作る
- 八段錦(バドゥアンジン)で呼吸と動きを整える
- マインドフルネス(いまここに意識を向ける)を日課にする
といった、派手さはないけれど続けやすい“生活の技”が、春節の季節感と結びつきながら広がっているようです。文化はイベント会場だけでなく、台所や通勤前の数分にも宿る――そんな見方を後押しする動きとも言えそうです。
午年のイメージが、言葉を前向きにする
街で話を聞かれたコナー・ボルトンさんは、午(うま)のイメージをこう表現しました。「Horses are strong and fast and beautiful and elegant and graceful, so I think that's a fantastic time to be here(馬は強くて速くて美しく、優雅でしなやか。だから、ここにいるには最高の時期だと思う)」。
また、アンジェリカ・バルガスさんは、午年が象徴するという「strength and empowerment(強さとエンパワーメント)」に背中を押され、これからへの期待を語ったといいます。干支のイメージは迷信というより、目標や気分に“短い見出し”を与える役割を果たすことがあります。年の始まりに、言葉が前向きになる瞬間です。
なぜ今、この祝祭が目を引くのか
春節のような伝統行事は、どこで祝うかによって形を変えます。ニューヨークのチャイナタウンでは、移民の歴史、観光地としての顔、地域経済、そして日常の安心感が折り重なり、祝祭が「暮らしのインフラ」に近い存在になります。
一方で、白湯やおかゆ、八段錦のような小さな習慣は、個人のリズムを整える手触りがあります。大きな行事(街)と小さな実践(自分)。その往復が、海外の春節をいっそう立体的にしているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








