空爆13日目のテヘラン、暮らしは?通信制限とノウルーズ前の静けさ video poster
2026年3月12日、米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃が続くなか、首都テヘランの日常は「供給は保たれつつ、つながりが断たれる」かたちでじわじわと難しくなっています。現地の映像記録から、街のいまを整理します。
いま起きていること:生活インフラよりも「通信」が重い
攻撃は13日間にわたり継続しているとされ、テヘランでは水道・電気・ガスの供給は止まっていない一方、通信が深刻に制限され、日々の用事が回りにくくなっている状況が伝えられています。
- 水・電気・ガス:供給は維持
- 通信:大幅に制限され、生活の不便さが増大
買い物、連絡、移動情報の確認など、スマートフォン前提の行動が多い都市生活ほど、通信制限の影響は目に見えにくいかたちで広がります。
店は閉まり、バザールは静かに——「街の温度」が下がる
映像では、多くの店舗が閉まり、バザール(市場)も活気を欠いた様子が記録されています。全面的な停止ではなくても、営業の縮小や人出の減少が重なることで、街のリズムそのものが落ち着いてしまう——そんな空気感がにじみます。
地下鉄は24時間運行に:移動手段から「避難の場」へ
注目されるのは、地下鉄駅が衝突開始以来、24時間開放されている点です。日常の足であると同時に、いざという時の「身を寄せる場所」として機能する可能性が示されています。
都市インフラは、平時には便利さを支えるものですが、緊張が高まると安全確保の装置として意味が変わります。駅の開放は、その転換を象徴する対応と言えます。
ノウルーズ目前でも、祝祭の気配が薄い
まもなくノウルーズ(イランの新年)を迎える時期ですが、テヘランは例年のような祝祭ムードを失っていると伝えられています。本来なら街の飾り付けや買い出し、人の行き交いが増える季節に、静けさが前に出てしまう——その対比が、今の状況をいっそう際立たせます。
「次は、もっと穏やかな街を」——映像に残された言葉
現地の動画投稿者マスード・ソヘイリ氏は、次に街を紹介するときには「もっと平和で、明るく、落ち着いた」テヘランであってほしいという趣旨の言葉を残しています。日々の不安や不便を抱えながらも、未来の普通を願う声が、映像のトーンを静かに決めています。
見えにくい変化が、暮らしを変える
電気がつく、水が出る——それだけでは測れないのが、都市の「通常運転」です。通信の制限、店の休業、公共空間の役割変化、そして祝祭の消失。大きな破壊がなくても、こうした積み重ねが生活の輪郭を変えていきます。
Reference(s):
Stringer Dispatch: Life in Tehran under the shadow of air strikes
cgtn.com








