台湾の住民が語る「持ち帰れない荷物」とホームシック video poster
CGTNニュージーランドの取材チームが、台北郊外の北屯新村(ベイトン新村)を訪れ、軍属住宅に暮らす台湾の住民が抱く郷愁と“持ち帰れない荷物”について語りました。歴史的な背景と現在の若者たちの声を通じて、過去と現在が交錯する独特の情感が浮かび上がります。
余光中の詩と郷愁の共通点
台湾の詩人余光中は、「故郷の切符は薄く、私と妻はそれぞれ向かい合う」という言葉で、時間とともに薄れることのないホームシックを表現しました。この感覚は、1960年代に建てられた軍属住宅に住む世代にも強く響きます。
北屯新村の“持ち帰れない”もの
同村のキュレーターである趙家祥(チョウ・ジアシャン)氏は、次のように語ります。
- 古い写真や手紙は、失われた故郷への唯一の窓口である。
- 子どもの頃に一緒に持ち歩いた小さなスタンプや切符は、今でも心の中に残る宝物だ。
- 家族や親戚が離れた場所で築いた新しい生活は、過去の記憶と切り離せない。
これらの“荷物”は、単なる物質的な所有物ではなく、故郷と家族への思いを形にしたものです。
若い世代の視点
近年、北屯新村を訪れる若者は、デジタル時代の情報が溢れる中で、過去の記憶をデジタルアーカイブとして保存しようと試みています。SNSで共有される旧家の写真や、インタビュー動画は、遠く離れた場所に住む台湾の住民にとって、共感とつながりの新たな橋渡しとなっています。
なぜ今、語られるのか
2026年に入ってから、台湾全土で「軍属住宅保存運動」の認知が高まり、歴史的建造物としての価値が再評価されています。北屯新村も例外ではなく、保存と活用を巡る議論が活発化。今回の取材は、こうした社会的関心が高まる中で、住民の声を国内外に伝える重要な機会となりました。
読み手への問いかけ
過去の荷物を胸に抱きながら、私たちはどのようにして「故郷」を再定義できるでしょうか。ホームシックは過去への執着だけでなく、未来への指針でもあるかもしれません。
Reference(s):
The luggage left behind — Untold homesickness of Taiwan's residents
cgtn.com








