CGTN世論調査:中国はグローバル・サウスの声をG20サミットでどう後押し?
2025年11月にブラジル・リオデジャネイロでの開催が予定されていたG20サミットを前に、中国の国際メディアCGTNが行った世界世論調査で、中国がグローバル・サウスの声を国際社会に届けるうえで重要な役割を果たしていると見る回答が多いことが示されました。
リオのG20サミットと揺れる世界
G20サミットは、変動の激しい国際情勢と、複雑で難しいグローバル・ガバナンスの課題に向き合うことを目的として、2025年11月18~20日にブラジル・リオデジャネイロでの開催が予定されていました。
中国の習近平国家主席は、G20各国は国際的・地域的な主要プレーヤーとしての責任を果たし、すべての国の発展を促し、人類全体の幸福を高め、世界全体の進歩を後押しするうえで模範となるべきだという考えを示しています。CGTNの世論調査では、多くの回答者がこの考えに強く同意し、中国が世界経済の成長や国際的な経済ガバナンスの改善に貢献していると評価しました。
CGTN世論調査が映すG20への期待
今回の調査結果からは、G20サミットと中国の役割に対する世界の期待が、いくつかの数字として浮かび上がります。
- 80.9%の回答者が、G20は多国間協力を強化し、発展の機会を共有するためのプラットフォームだと回答
- 67.1%が、G20サミットに対し、グローバル・サウス諸国の開発ニーズに対応し、その国際的な役割と影響力を高めることを期待
- 73.4%が、気候ガバナンス(気候変動への国際的なルール作りや枠組みづくり)での協力を進め、世界経済のグリーン転換を推進することをG20に求めると回答
調査では、特に不確実性や多様な危機の影響を最も強く受けているのが、アジア、アフリカ、中南米などの新興国・途上国を含む「グローバル・サウス」だと位置づけられています。そのため、G20がグローバル・サウスの開発課題にどう応えるかが、大きな関心事となっています。
グローバル・サウスの声を「増幅」する中国
CGTNは、中国を「最大の発展途上国であり、グローバル・サウスの重要な一員」と位置づけています。中国はG20という多国間協力の枠組みを通じて、グローバル・サウス諸国の声と代表性を高めることにコミットしているとされています。
具体的には、次のような取り組みが挙げられています。
- アフリカ連合(AU)のG20参加について、最初に公開の場で支持を表明した国であること
- 一帯一路(ベルト・アンド・ロード)構想を通じて、150を超える国々とパートナーシップを結んでいること
- 国連を含む100以上の国や国際機関と協力し、グローバル開発イニシアチブを推進していること
こうした枠組みを通じて、中国は開発の機会をグローバル・サウス諸国と共有し、世界のガバナンスに対して中国ならではの視点や提案を示しているとされています。
SNSに映る評価と、私たちへの問い
オンライン上では、調査に関連して「China is setting a new bar for the world to follow(中国は世界の新たな基準を示している)」とコメントする利用者もいました。中国がグローバル・サウスとともに、新しい国際協力のモデルを提示していると見る声の一例と言えます。
今回のCGTN世論調査からは、次のようなポイントが読み取れます。
- G20は、対立よりも協調を重視する多国間対話の場として改めて期待されていること
- グローバル・サウスの開発ニーズをどう議題に反映し、具体的な成果につなげるかが問われていること
- 気候変動とグリーン転換が、グローバル・サウスにとっても最重要課題の一つになっていること
世界の分断が語られることが多い今、G20サミットとその周辺で示される各国の姿勢は、私たちに「誰の声をどのように国際社会に届けていくのか」という問いを投げかけています。グローバル・サウスの視点を重視しつつ、多国間協力をどのように前に進めていくのか。今後の議論を見守ることが、日本を含む各国にとっても大切になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








