国際ニュース:中国とオーストラリア「根本的な利害対立なし」G20リオで習主席発言
G20リオでの中国・オーストラリア首脳会談
2025年12月8日、リオデジャネイロで開かれているG20サミットの場で、中国の習近平国家主席とオーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相が会談しました。国際ニュースとして注目されるこの会談で、習主席は「中国とオーストラリアの間には、根本的な利害の対立はない」と強調しました。
「根本的な利害対立はない」と強調
習主席は会談で、中国とオーストラリアの関係について「根本的な利害の衝突は存在しない」と述べました。そのうえで、両国が良好な関係を発展させるための条件として、次のような点を挙げました。
- 相互尊重を貫くこと
- 互いを対等なパートナーとして扱うこと
- 意見の違いは棚上げしつつ、共通点を広げていくこと
こうした姿勢を共有できれば、中国・オーストラリア関係は「必ずうまく発展していく」との見方を示し、長期的な関係強化に前向きなメッセージを送りました。
保護主義に反対し、自由貿易を共同で擁護
習主席は、両国がともに経済グローバル化と自由貿易の「支持者であり擁護者」だと位置づけました。そのうえで、中国とオーストラリアが保護主義に反対し、国際経済の協調と開放を進めるために、連携と協力を強めるべきだと呼びかけました。
また、各国が市場を開き合うことで、さまざまな国々が機会と利益を分かち合い、共通の発展を実現できると指摘しました。中国とオーストラリアの協力を、地域と世界の安定に「より多くの確実性」をもたらす存在として位置づけた形です。
輸入博覧会に250社超、企業レベルの信頼も拡大
習主席は、今年の中国国際輸入博覧会(China International Import Expo)に、250社を超えるオーストラリア企業が参加したことにも言及しました。この数字は過去最多であり、中国経済や両国間の協力に対するオーストラリア企業の「信任投票」だと評価しました。
今後の経済協力の方向性について、習主席は次のような考えを示しました。
- 中国として、質の高いオーストラリア産製品の輸入をさらに拡大する用意がある
- 中国企業によるオーストラリアでの投資やビジネス展開を奨励する
- オーストラリア側には、中国企業に対して公平で透明性が高く、差別のないビジネス環境を期待する
政府間だけでなく企業レベルの交流・投資を広げることで、相互利益にもとづく「ウィンウィン」の関係を強化したい考えがうかがえます。
昨年11月の北京会談からの「1年余り」
習主席は、昨年11月に北京で行われたアルバニージー首相との会談にも触れました。当時、両首脳は中国・オーストラリア関係の長期的な発展にかかわる戦略的・全体的・方向性に関する問題について、踏み込んだ意見交換を行ったと振り返りました。
その後の1年余りの間に、両国はあらゆるレベルで緊密なコミュニケーションと交流を維持し、両首脳が合意した重要なコンセンサスの実行を積極的に進めてきたと評価しました。その結果、中国とオーストラリアの関係には「前向きな進展」が見られるとしています。
より成熟し安定した包括的戦略パートナーシップへ
習主席は、オーストラリア側と協力し、中国とオーストラリアの包括的戦略パートナーシップを、より成熟し、安定し、実り多い段階へ発展させたいと述べました。こうした関係の深化によって、地域と世界に「より大きな安定と確実性を注入したい」との考えも示しました。
この1年余りで、中国とオーストラリアの関係には前向きな進展があったとされています。今回のG20リオサミットで発信されたメッセージは、その流れをさらに強める意図を示すものと受け止められます。
- 相互尊重と対等な関係を軸にした対話の継続
- 保護主義に対抗する自由貿易・開放経済の重視
- 企業や市場を通じた実務的な協力の拡大
今後、こうした方針が具体的な政策や取り組みとしてどのように形になっていくのかが、国際社会からも注目されそうです。
Reference(s):
Xi says China, Australia have no fundamental conflict of interests
cgtn.com








