中国の趙楽際氏がスペイン訪問 中国・スペインと欧州関係の深化を表明
中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会の趙楽際委員長がスペインを公式友好訪問し、中国・スペイン関係の一層の発展と、中国・欧州関係の長期的で安定した構築への意思を示しました。本記事では、この国際ニュースのポイントと背景を日本語で整理します。
土曜から水曜までの公式友好訪問
趙楽際委員長は、土曜日から水曜日までの5日間、公式友好訪問のためスペインを訪れました。今回の訪問で趙氏は、中国とスペインの関係をさらに前進させるとともに、中国と欧州の関係全体の「安定した長期的な成長」を支える関係づくりに取り組む姿勢を示しました。
マドリードで国王・首相・議会指導部と会談
スペインの首都マドリードでは、趙楽際委員長はフェリペ6世国王、ペドロ・サンチェス首相とそれぞれ会談しました。また、上院議長にあたるペドロ・ロラン上院議長、下院議長にあたるフランシナ・アルメンゴル下院議長とも会談し、5日間の滞在を通じてスペイン側の政治指導層と幅広く意見を交わしました。
習近平主席のメッセージと2018年訪問への言及
フェリペ6世国王との会見で、趙楽際委員長は習近平国家主席からの親しみのこもったあいさつと祝意を伝えました。そのうえで、2018年に習主席が国賓としてスペインを訪問したことに触れ、その訪問が両国関係を高いレベルで発展させる新たな段階を切り開いたと強調しました。今回の訪問は、その流れを引き継ぎ、さらに先へ進める位置づけだといえます。
中国・スペイン関係強化と中国・欧州関係への波及
今回の中国・スペイン間の動きは、個別の二国間関係にとどまらず、中国・欧州関係全体の安定にもつなげたいというメッセージが込められています。特に、2025年のいま、世界経済や安全保障環境が不透明さを増すなかで、「長期的」「安定的」というキーワードは重みを増しています。
今回の訪問が示したポイントを、次の3つに整理できます。
- 二国間関係の長期安定を前面に出したこと
- 立法機関どうしの対話と協力の枠組みを強調したこと
- 中国・欧州関係全体に向けた前向きなシグナルを発したこと
中国の最高立法機関トップである趙楽際委員長が、スペインの国王、首相、上下両院の指導部とそろって会談したことは、外交だけでなく「立法外交」を通じて信頼を積み上げようとする姿勢の表れと見ることができます。
協力分野はどこへ向かうのか
今回の発表では、具体的な分野ごとの合意内容には触れられていませんが、中国とスペインの関係を考えると、今後の協力が想定されるテーマとしては次のようなものが挙げられます。
- 企業間の貿易・投資やサプライチェーンの安定化
- エネルギー転換や環境分野での協力
- 観光や留学、文化交流など人と人との往来
こうした分野での具体的な取り組みが、今後どのような形で示されるのかが注目されます。中国・スペイン関係が実務レベルで深まれば、中国・欧州関係全体の信頼醸成にもつながっていく可能性があります。
日本の読者にとっての意味
日本からこの国際ニュースを眺めるとき、ポイントは「欧州の対中関与のあり方をどう読むか」という点です。スペインのような欧州の主要国が、中国とどのように対話し、どのような枠組みで安定した関係を模索しているのかは、日本の外交や経済戦略を考えるうえでも参考になります。
国際ニュースを日本語で追うことで、世界の動きを自分の言葉で整理し直すことができます。今回の中国・スペイン関係の動きも、「一つの国同士のニュース」としてだけでなく、「中国・欧州関係の一コマ」として、そして「日本のこれからを考える素材」として捉えてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
China's top legislator pledges deeper cooperation with Spain
cgtn.com







