習近平氏が「守正と革新」を論じる新記事 Qiushi Journalに掲載へ
中国共産党(CPC)中央委員会の機関誌「Qiushi Journal」に、習近平氏が「守正と革新」をテーマにまとめた記事が今度の日曜日に掲載されます。中国の統治や現代化の方向性を読み解くうえで注目すべき内容です。
「Qiushi Journal」第23期に習近平氏の新記事
中国共産党(CPC)中央委員会の総書記であり、中国国家主席、中央軍事委員会主席も務める習近平氏の新しい記事が、今度の日曜日に発行される2025年第23期の「Qiushi Journal」に掲載される予定です。同誌は、CPC中央委員会の旗艦的な理論誌と位置づけられています。
記事のテーマは「根本原則を堅持し、新たな地平を切り開く」というもので、新時代における中国共産党の治国理政(国家運営)の重要なアプローチとして位置づけられています。
この文章は、2013年1月から2024年8月までに習氏が行った関連する談話や発言からの抜粋で構成されており、党が掲げる長期的な路線を振り返りつつ整理する内容になっています。
キーワードは「根本を守り、新たな道を切り開く」
記事はまず、中国共産党が「歴史上前例のない偉大な事業」を推進していると位置づけています。そのうえで、こうした大きな事業を進めるにあたっては、方向性を見失わないよう「根本原則を守る」ことが不可欠だと強調しています。
一方で、「時代の呼びかけに応え、時代の潮流を形づくる」ためには、新しい道を切り開く姿勢も同じくらい重要だと述べています。守るべきものを守りながらも、変えるべきところには踏み込んでいくという二つの視点が並び立っています。
記事の中には「これまで語られたことのないことを語り、これまでなされたことのないことを行う勇気を持たなければならない」との一節も引用されています。現状維持にとどまらず、新しい試みに挑むことを党全体に求めるメッセージといえます。
「大きな誤り」を避けるための原則
習氏は、根本となる原則を守ることができなければ、「方向感覚を失い、取り返しのつかない誤りを犯しかねない」と警鐘を鳴らしています。記事では、この原則の重要性を、党の長期的な事業の安定性と結びつけて語っています。
時代の変化に応じた「新しさ」
同時に、まったく新しい状況に直面するなかで、従来の枠組みにとらわれない発想と行動も求められています。記事は、時代の変化に応じて方針や制度を更新し、潮流そのものを形成していくことの重要性を強調しています。
マルクス主義と中国の伝統文化をどう継承するか
記事は、マルクス主義の核心的原則と、中国の優れた伝統文化の根を放棄してはならないと強く指摘しています。現代化のプロセスを、過去を切り捨てるものではなく、伝統を受け継ぎながら発展していく道として描いている点が特徴です。
習氏は、中国式現代化の探求を「優れた伝統を引き継ぎながら発展するプロセス」であり、「根本原則を堅持しつつ、新たな地平を切り開くプロセス」だと位置づけています。
また記事は、伝統文化を現代の社会主義社会に適応させていくことの重要性を強調し、中国という国家を特徴づける独自の象徴を世界に示していくべきだと述べています。文化の継承と革新を、政治や社会の方向性と一体のものとして語っていると言えるでしょう。
改革をめぐるスタンス:「改めるべきもの」と「守るべきもの」
記事は、改革の進め方にも明確な線引きを示しています。習氏は、「改革すべきものは揺るぐことなく改革し、改革する必要のないものは変えない」と述べ、どこまで変えるか、どこを守るかを慎重に見極める姿勢を示しています。
これは、変化そのものを目的とするのではなく、必要な領域では大胆に改革しつつ、国家や社会の安定にとって基盤となる部分は維持していくという考え方とも読み取れます。
2013〜2024年の発言をまとめた意味
今回の「Qiushi Journal」に掲載される記事は、2013年1月から2024年8月まで、約11年間にわたる習氏の関連発言を抜粋して構成されています。長期にわたる発言をあらためてまとめることで、新時代の中国共産党の統治理念を体系的に示す狙いがあると見ることができます。
根本原則の堅持、改革と革新の推進、伝統文化の継承と現代化の調和――これらのキーワードは、今後の中国の政策運営や改革の方向性を考えるうえでも、重要な手がかりになりそうです。国際ニュースとしても、中国の内政の議論の一端を知ることができる素材として注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








