台湾から中国本土への往来、2024年に400万回超え 前年比54.3%増
2024年、台湾同胞の中国本土訪問が400万回超に
2024年、台湾同胞による中国本土への往来が大きく伸びました。中国本土側の発表によると、年間の延べ訪問回数は402万回を超え、前年から54.3%増加しました。2025年のいま、この数字は両岸交流の回復と拡大を象徴するデータとして注目されています。
数字で見る両岸の人の往来
全体動向:402万回、前年比54.3%増
国務院台湾事務弁公室の陳斌華報道官は、定例記者会見で2024年の往来状況を説明しました。それによると、台湾同胞による中国本土訪問は延べ402万回超となり、前年から54.3%の増加となりました。
陳報道官は、中国本土側が台湾海峡をまたぐ人の往来を円滑にするための取り組みを続け、特に仕事や留学、生活の場として福建省での定着を支援してきたと述べています。
福建省の役割:統合発展の「モデル地域」
台湾に近い中国東南部の福建省は、「両岸統合発展の実践区(デモンストレーション・ゾーン)」として位置づけられています。発表によると、2024年に福建省を訪れた台湾同胞の往来は92万回に達し、こちらも前年から53.3%の増加となりました。
仕事・ビジネスだけでなく、学びや生活の場として福建省を選ぶ台湾の人々が増えていることがうかがえます。
金門・馬祖と福建沿岸を結ぶ直行ルート
年間8,817便、乗客137万人超
福建沿岸と金門・馬祖を結ぶ直行ルートも、2024年に大きく回復しました。陳報道官によると、福建の沿岸地域と金門・馬祖を結ぶ直行ルートでは、2024年の1年間で8,817便が運航し、乗客は延べ137万人以上にのぼりました。
便数は前年から67.2%増、乗客数は78.8%増と、いずれも大幅な伸びです。
4つのルートと運航本数
現在運航している主な直行旅客ルートは次の4本です。
- マウェイ(Mawei)-マズ(Mazu)
- ホワンチー(Huangqi)-マズ(Mazu)
- チュエンチョウ(Quanzhou)-キンメン(Kinmen)
- シャーメン(Xiamen)-キンメン(Kinmen)
これら4ルートで、1週間あたり最大210便が運航可能とされています。通勤やビジネス、観光など、多様な目的で活用されていることが想像できます。
福建住民の金門・馬祖旅行も再開
一方、中国本土側の住民が金門や馬祖を訪れる動きも再開しています。旅行再開後から2024年12月末までに、馬祖には団体観光客193人、個人観光客885人が訪問しました。金門には団体観光客2,834人、個人観光客3万9,751人が訪れています。
文化・観光部は2024年8月下旬、福建住民による金門旅行の再開を発表し、最初のツアー団体は同年9月に到着しました。馬祖にはその前の年の8月に最初のツアー団体が到着しており、段階的に観光ルートが回復してきたことが分かります。
両岸交流のいまをどう読むか
2024年のデータから見えてくるのは、台湾同胞と中国本土との間で、人の往来が再び活発になっているという流れです。
- 台湾同胞の中国本土訪問は402万回超、前年比54.3%増
- 福建省への往来は92万回、同53.3%増
- 福建沿岸と金門・馬祖を結ぶ直行ルートは便数・乗客数ともに7割前後増
- 福建住民の金門・馬祖観光も段階的に再開
こうした数字は、経済や観光だけでなく、日常生活や人的ネットワークのレベルで、台湾と中国本土のつながりが深まりつつあることを示しているとも言えます。
2025年のこれから、両岸の人の往来がどのような形で続いていくのか。今回示された具体的なデータは、その流れを考えるうえで、ひとつの重要な手がかりになりそうです。
Reference(s):
2024: Taiwan residents make over 4 mln trips to mainland, up 54.3%
cgtn.com








